京都発のエンジニアやサービスを世界へ発信することを目的にした「京都“まゆまろ”杯 第1回 スマホアプリコンテスト」の授賞式が、3月16日に京都府庁旧本館正庁で開催された。
京都の歴史や文化を盛り込んだアプリ(iOS/Android)であること、また京都府のマスコットキャラクターである“まゆまろ”をデザインに取り入れることが条件で、最終審査に残った5チームが約10分の持ち時間で各々のアイデアをプレゼンテーションした。
審査員を務めたのは、立命館大学情報理工学部 准教授の谷口忠大氏、GMOインターネット代表取締役会長 兼 社長の熊谷正寿氏、クリーク・アンド・リバー代表取締役社長の井川幸広氏、CROOZ代表取締役社長の小渕宏二氏、グリー メディア事業本部の下村直仁氏、ケイブ代表取締役社長の高野健一氏、ドリコム代表取締役社長の内藤裕紀氏、IDCフロンティア 取締役の中山一郎氏、コロプラ代表取締役社長の馬場功淳氏、モブキャスト代表取締役社長の藪考樹氏。
コンテストでは、アプリの独創性や新規性などの「アイデア」、実用性やユーザビリティなどの「完成度」、芸術性や表現技法などの「デザイン」などが審査された。なお、学生部門は企画書のみでも応募可能だった。
トップバッターは、早稲田大学4年生の朱さんがリーダーを務める学生と社会人の混合チーム「月見饂飩紅生姜山盛」のアクションゲームアプリ「まゆまろXX ~伝説の絵馬を求めて~」。まゆまろが障害物をジャンプで飛び越えていく横スクロールアクションゲームだ。
まゆまろが多くの人々の夢を叶えるために、お守りと伝説の絵馬を求めて京都を走り回るという内容で、京都に縁のあるステージやアイテムが数多く登場する。障害物にぶつかった際のコミカルな動きなどにもこだわったという。
決勝戦で唯一の個人参加となった京都コンピュータ学院の前納さんが発表したのは、外国人向けの京都のトイレ情報共有アプリ「京都ゐれ」(企画書のみ)。アプリを起動すると現在地周辺のトイレの場所が地図上に表示され、トイレのアイコンにタップすると、各トイレの詳細を閲覧できる。
トイレ情報は住所や名前(店舗名など)のほか、和式・洋式などのタイプや混雑度、清潔度なども分かるようにするという。外国人をターゲットにしていることから、翻訳機能も搭載する。前納さんはこのアプリが、京都へ訪れる外国人が増えるきっかけになればいいと語った。
奈良高専の小川さんがリーダーの学生と社会人のタッグチーム「Feeling map」は、地図上で感情を表せるアプリ「Feeling Map」を発表。観光地や飲食店などその場所で感じた気持ちを喜怒哀楽のイラストを使った“感情ピン”で地図上に記録できる。
ユーザーは「WBC日本代表応援」「おすすめのラーメン屋」など、それぞれの話題に対して投稿する。ジャンルも地域、芸能、スポーツ、アニメ、ゲーム、政治、学問など幅広く用意した。感情ピンによってコミュニケーションできるため、日本に限らず世界のユーザーにも訴求したいとしている。また、街コンなど地域の企画などにも活用してほしいとした。
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