Appleのリテール部門元責任者だったJohn Browett氏は、以前の勤務先に対して悪い感情はほとんど抱いておらず、Appleでの短い在任期間について、自身に起こったことは「おそらく最善の選択」であったと述べた。
Browett氏は、今週行われたRetail Week Liveカンファレンスにおいて、壇上でのインタビューに対して次のように述べた。「Appleは本当に素晴らしい企業だ。人々も優秀だ。同社は偉大な製品と、素晴らしい文化を手に入れた。わたしは、そこで仕事をすることができて最高だった。Appleは素晴らしい」
同氏はさらに、「問題は、Appleが事業を運営する方法と私が合っていなかっただけということだ。わたしにとって、能力というより、適合性を理由にした解雇は、ショッピング関連ではごく普通の出来事の1つにすぎない」と付け加えた。
Appleは当初、同社を退職してJC Penneyの最高経営責任者(CEO)に就任したRon Johnson氏に代わってBrowett氏を採用した。Browett氏の短かった在任期間には、Appleの直営店網に対してプラスとマイナス両方の評価が与えられたが、むしろ注目の多くは予算削減や従業員のレイオフなど、Appleの規模縮小の報道を中心に集まっていた。Browett氏はわずか6カ月の任期で退職となったが、Appleはこの動きを幹部刷新の一環として発表しており、「iOS」ソフトウェアの責任者であるScott Forstall氏も時を同じくして辞職している。
Browett氏はAppleに勤務する以前、英国を拠点とする家電小売業者Dixonsの経営に携わった。同氏はAppleでの短い在職期間を経て、英国を拠点とする小売りチェーンのMonsoon AccessorizeにCEOとして就任。現在は、1000を超えるチェーン店を統括している。その規模は、現時点で400店舗ほどであるApple直営店網の2倍以上である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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