日本マイクロソフト(日本MS)は3月15日、自社ブランドのタブレット端末「Surface RT」を発売した。価格は、32Gバイトモデルが4万9800円、64Gバイトモデルが5万7800円。ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラなどの量販店と、同社のオンラインショップ「Microsoft Store」で購入できる。
Surface RTは、Windows 8の簡易版である「Windows RT」を搭載した10.6インチのタブレット端末。タブレットでの操作に最適化された「Office 2013 RT」を搭載しており、WordやExcel、PowerPoint、OneNoteなどを標準で利用できるのが特徴だ。ただし、Windows RTではWindowsストアのアプリのみをサポートしており、既存のWindows PC向けのアプリには対応していない。
同日には都内で発売記念イベントが開かれ、出張で急遽欠席となった日本MS代表執行役社長の樋口泰行氏に代わり、同執行役 常務 コンシューマ&パートナーグループ担当の香山春明氏が挨拶。「やっとこの日がきた。昨年10月に米国や欧州数カ国で先行販売したSurfaceを、日本の皆さまにお届けできる」と喜びを語った。
Surface RTは、クアッドコアCPU「Tegra3」と、2Gバイトのメモリを搭載。ストレージは32Gバイトモデルと、64Gバイトモデルがあるが、システム領域として一定の記憶領域が使用されるため、実際にユーザーが使用できる容量は、32Gバイトモデルが約16Gバイト、64Gバイトモデルが約45Gバイトとなる。重量は約675gで、バッテリ稼働時間は最大8時間。
別売りの感圧式キーボードを備えた「Touch Cover」(9980円)や、打鍵感のあるキーボードを備えた「Type Cover」(1万980円)を装着し、本体のキックスタンドを立てることでノートPCのような使い方も可能だ。「Surfaceの本当の価値が出てくるのはオフの日。少し仕事をしないといけなくなった時に、カバーも兼ねているキーボードと、プリインストールされているオフィスによって、出張レポートを作成したり、月次の売上データを参照したりできる。オフとオンを両方カバーするタブレットがSurface」(香山氏)。
またイベントに出席した米Microfost ジェネラルマネージャ Surface and Windows Hardware Sales and Marketing担当のBrian Hall氏は、Touch Coverとのシームレスな連携や、オフィス対応、タブレットとしての操作感の高さなどを実演を交えて紹介。米国などではすでに高い支持を得ていると説明し、Surface RTの日本市場での販売についても意欲を見せた。
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