サムスンは米国時間3月14日、ニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールで次期「GALAXY」デバイスを披露する予定だ。招待状に具体的な詳細は書かれていないが、携帯電話に関するうわさや、会場の規模と知名度(The Rockettesがいなかったとしても)は、長い間待ち望まれてきた「GALAXY S IV」スマートフォンをサムスンが発表するであろうことを示唆している。
したがって、サムスンは2年連続で相当規模のクーデターをしかけるとともに、Appleの実績ある戦略を借用することになる。サムスンは「GALAXY S III」のときと同じように、Mobile World Congressを差し置いて自分たちだけで鳴り物入りの宣伝をし、自分たちが求める関心をすべて得られる独自のイベントを開催する予定だ(スポットライトを独占するのは気持ちのいいことだ)。さらに今回も、発表内容に関する確実な情報はサムスン社内からほとんど流出しなかった。確実な情報がないのであれば、われわれは発表内容について臆測することしかできない。そして実際にそうしてきた。
ただしわれわれが本当に望んでいるのは、同デバイスに実際に搭載される機能と、搭載されるべき機能(言い換えると、われわれが求める機能)の間に大きな相違がないことだ。Android AtlasのScott Webster氏は2013年、GALAXY S IVが搭載すべき機能について非常に真っ当なリストを作成した。最新のうわさから判断すると、Webster氏が希望した機能の多くは実際に搭載され、その上にほかの機能も搭載されそうだ。
サムスンはGALAXY S IVのデザインに関して、難しい綱渡りをしなければならない。つまり混乱を引き起こすことなく、さらなる高みを目指す必要がある。GALAXY S IIIは優れた外観のスマートフォンだったが、そのデザインは、大型ディスプレイとプラスチックボディを持つ薄型スマートフォンというサムスンの長期にわたるトレンドから脱却するのではなく、それを踏襲していた。米CNETのレビュー記事は、「GALAXY S IIIがあなたを驚かせることはないだろう」と書いていた。
一部のスマートフォン評論家はこの戦略について、すべてを低俗な大衆の好みに合わせる行為だと批判している。そして、ある意味でその批判は正しい。われわれは今回、ディスプレイや同端末のボディの素材について、もっと野心的な取り組みを見てみたいと考えている。GALAXY S IVには折り曲げ可能なディスプレイが搭載されるかもしれないとのうわさもあるが、それはわれわれのリストには含まれていない。そのテクノロジは非常にクールだが、消費者向けデバイスに搭載されるのは2014年になると見られている。
GALAXY S IIIは素晴らしかったが、スクリーンの輝度はわれわれが期待したほどではなかった。そのためサムスンはGALAXY S IVのスクリーンに関して競争力を高め、HTCやソニー、Motorolaといった企業と対等に渡り合えるようにしなければならない。これらのモバイル企業の最新端末の多くは、周囲のベゼルがほとんどない、洗練されたEdge-To-Edgeディスプレイを採用している。さらに、超大型スクリーンを搭載する巨大なスーパーフォンの流れに対抗するために、サムスンのGALAXY S IVは5インチの1080pスクリーンを採用すると良い。それが有機EL(OLED)なら、なお良い。競合他社はこのテクノロジに関して、現時点ではサムスンを凌駕することができないからだ。スマートフォンディスプレイのテクノロジについてはこの記事で特集されている。
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