バッテリ:2012年のモデルは、電源として内蔵バッテリではなく取り外し可能なバッテリを採用した数少ない2012年のハイエンド携帯電話の1つだった。GALAXY S IVでは、バッテリ容量がGALAXY S IIIの2100mAhから最低でも2500mAhに増強されることをわれわれは望んでいる(Jessica Dolcourt記者はそれを実行する方法をいくつか提案している)。もちろん、バッテリ容量は多ければ多いほどいい。
ストレージとRAM:GALAXY S IIIでは、16Gバイトモデルと32Gバイトモデルが発売された。それは十分な容量だった上に、2GバイトのRAMも搭載されていた。しかしサムスンがファンを驚かせたいと本当に考えているのなら、4GバイトのRAMと64Gバイトの内蔵ストレージを新しいGALAXY S IVに搭載するだろう。ただし、同デバイスのmicroSDスロットの最大容量は、現行の64Gバイトのままでかまわない。
「S Voice」とソフトウェア:サムスンのS Voiceパーソナルアシスタント機能はGALAXY S IIIでわれわれの期待に応えることができなかった。S Voiceは大抵の場合うまく動かなかったし、まったく機能しないこともあった。サムスンはGALAXY S IVでS Voiceを改善し、それと同時に「S Beam」のような優れたオプションを維持したり、Visaの「PayWave」モバイル決済アプレットや目の動きを追跡するテクノロジなど、驚くような機能を提供したりする必要があるだろう。
通信キャリアと発売地域および時期:これについては簡潔に述べる。基本的にサムスンは次の3つのことを行う必要がある。(1)GALAXY S IVを可能な限り多くの国で、可能な限り多くの通信キャリアにリリースする。(2)それらの通信キャリアに対して、同じ日にリリースする(日程を統一する)。(3)3月14日のイベントの後、可能な限り早くリリースする。これは過大な要求だろうか。そうは思わない。
サムスンのGALAXYシリーズ、特に現行機種のGALAXY S IIIは、どの立場から見るかによって、恐ろしいスマートフォン事業にもなるし、素晴らしいスマートフォン事業にもなる。最先端のモバイルテクノロジを洗練された薄型の本体に詰め込み、それを驚異的な低価格で提供するGALAXY S IIIを競合他社は恐れた。しかしユーザーから見ると、GALAXY S IIIは市場のあらゆるスマートフォンに対抗できる、強力で洗練されたデバイスである。
GALAXY S IVもそのトレンドを継続するはずだ。サムスンは競合他社との戦いに勝利し、ワイヤレス携帯端末市場を支配することを決意している。そしてわれわれには、GALAXY S IVが人々に感銘を与えるだろうと信じるだけの理由がある。競合他社が手をこまねいて、サムスンに打ち負かされるのを良しとするはずはないが、サムスンには重要な切り札がある。Appleと同様にサムスンにも、自社の光り輝くデバイスを地の果てにまで宣伝し、広告を出し、販売するだけの潤沢な資金がある。それだけでもGALAXY S IVを成功へ導くことができるだろう。その上でGALAXY S IVの完成度が高ければ言うことはない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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