従来のサムスンのプラスチックデザインが採用されるかもしれないことは大きな弱点だ。そして正にそれが現実になる可能性が高いわけだが、ほかのメーカーが採用している金属や魅惑的なポリカーボネートに比べるとプラスチックはチープな感じがする、という事実を看過することはできない。そうしたほかのメーカーのスマートフォンには、ダイヤモンド工具で仕上げられたアルミニウムボディを採用したゴージャスな「HTC One」、背面全体が光沢のあるガラスで覆われたLGの「Nexus 4」やソニーの「Xperia Z」、頑丈なボディを持つMotorolaの「DROID RAZR MAXX HD」が含まれる。
幸いサムスンは、GALAXY S IIIを強力かつ高機能のデバイスに仕上げた。米CNETのレビューが指摘したように、GALAXY S IIIは主に既存の「Android」機能を基に構築されていたが、GALAXYシリーズの頂点に君臨するのにふさわしい端末だった。サムスンはGALAXY S IVでも再び頂点を高めるとわれわれは確信しているが、同スマートフォンが絶対に搭載しなければならない機能がいくつかある。
プロセッサ:米国版GALAXY S IIIが発売されたとき、それに搭載されていた1.5GHzのデュアルコア「Snapdragon S4」プロセッサ(グローバル版はクアッドコアだったが、LTEには対応していなかった)は、Qualcommの当時の最速モデルだった。われわれはGALAXY S IIIを初めて使ったときに感銘を受けた。それから1年が経過した今でも、同端末の動作は速く感じる。とはいえ、日進月歩のモバイルの世界において、1年は10年に匹敵する。そしてクアッドコアプロセッサが標準になった現在(プロセッサについてはこの記事で深く掘り下げている)、GALAXY S IVにはクアッドコアCPUとLTEが必要だ。
その一方で、もしサムスンがこの新機器の発表日に大きな興奮を引き起こしたいと本当に望んでいるなら、クアッドコアではなく8コアチップセットを採用すべきだ。「Exynos 5 Octa」チップが搭載されるといううわさもあり、われわれは2週間前にMobile World Congressでそのチップを見た。したがって、これに関しては比較的しっかりとした根拠があるとわれわれは考えている。実際にGALAXY S IVがそのようなプロセッサを搭載すれば、少なくもライバルたちが追いつくまでは(長い時間はかからないだろう)、大きく水をあけることができるだろう。
カメラ:GALAXY S IIIは「GALAXY S II」の8メガピクセルのカメラと比べると、いくつか機能が追加されていたものの、解像度が上がってはいなかった。われわれは今回、より多くのカメラ機能と優秀なセンサを搭載した13メガピクセルのカメラ(ピクセル数が多ければいいというものではないが)を期待している。幸い、その機能は実際に搭載される可能性が高い。前面には2メガピクセルのHDカメラが搭載されることをわれわれは願っている。ついでに言っておくと、前面にフラッシュが搭載されれば本当に素晴らしい。
Android OS:これは、われわれが少なくとも当面は変化を予期していない1つの分野だ。Android OSの次期バージョンが5月15日に開幕するGoogle I/Oまで発表されない見通しであることを考えると、GALAXY S IVに搭載されるのは「Android 4.2」(開発コード名「Jelly Bean」)に違いない。それ以前のバージョンを搭載するのは犯罪に近い。サムスンにもう1つ頼みたいことがある。もっと滑らかな「TouchWiz」ユーザーインターフェースを採用してほしい。どうかお願いだ。
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