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震災から2年、風化させないために--ヤフーが大規模な復興支援を展開

藤井涼 (編集部)2013年03月11日 07時00分
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 東日本大震災から丸2年となる3月11日、ヤフーは震災の記憶や復興への思いを風化させないことを目的とした、大規模な復興支援企画を展開する。PC版Yahoo! JAPANのトップページで大々的に震災に関するコンテンツを表示するほか、被災地とのライブ中継や、電子書籍の販売なども行う。

  • 震災以降のヤフーの取り組み

 同社では、東日本大震災の発生直後からネット募金を実施したり、全国のユーザーに向けて節電情報や放射線情報を提供したりするなど、ネットを軸にした復興活動を展開してきた。また、2012年には石巻に事務所を開設し、東北の特産品を紹介・販売するなどして被災地を継続的に支援してきた。

 Yahoo! JAPAN復興支援プロジェクト 企画プロジェクトマネージャの井手章博氏は、これらの取り組みによって一定の復興支援ができたとする一方で「震災直後や1年目は多くの方が関心を抱いて情報を追っていたと思うが、2年が経ち震災に関する情報も少なくなり、世の中における(震災や復興に対する思いの)風化が進んできている」と危惧する。

復興企画を次々展開--継続的な支援のきっかけに

  • 3月11日の「Yahoo! JAPAN」のトップページ(イメージ)

 そこでヤフーでは3月11日に、被災地の現状やそこで働く生産者の声、現地の商品などを紹介するさまざまな復興企画を同時に展開する。まず、PC版のYahoo! JAPANのトップページ下部で、クリエイターの箭内道彦氏、お笑い芸人のサンドウィッチマン、被災地のイチゴ産業の復興に取り組む岩佐大輝氏など、復興を推進してきた7人の声を紹介する。

 ここでは、複数の画像を使い奥行きのある立体的な空間を生み出す「パララックス効果」を採用しており、画面をスクロールしていくだけで、ページを切り替えることなくすべてのコンテンツを閲覧できる。スマートフォン版でもPC版に近い表現を取り入れるという。また、PC版のディスプレイ広告(ブランドパネル)を活用し、震災が発生した14時46分から1分間、哀悼のメッセージを配信する。

 Yahoo! JAPANトップページプロジェクトマネージャの堀口義介氏は、これらの取り組みについて「震災や復興とは遠い場所にいる方にも情報を届けられるのがYahoo! JAPANの強み。できるだけ多くの方に伝えるにはどうすればいいか考えた結果、トップページ全面をコンテンツにするべきだと考えた」と説明する。

 また、ニコニコ生放送の協力を得て、石巻市の事務所である「ヤフー石巻復興ベース」からライブ配信を実施。東日本大震災式典の模様や、被災地の学生を交えた座談会などを放送する予定だ。さらに、2013年春に公開予定の映画「ガレキとラジオ」を劇場公開に先駆け、GyaO!で3月11日18時~23時59分まで独占配信する。劇場公開前の映画を、人数無制限で全編オンデマンドで公開するのは映画業界初の試みとなる。

  • 左からヤフーの堀口氏と井手氏

 そのほか、「Yahoo!ブログ」内に掲載された三陸鉄道ファンや沿線に住む地元民のコンテンツを再編集した電子書籍を「Yahoo!ブックストア」で販売するほか、無料通話・メールサービス「カカオトーク」の対象スタンプが1回ダウンロードされるごとに4円を寄付する。さらに、「東日本大震災チャリティーオークション」や「復興デパートメント」でも新規コンテンツを展開する。

 井手氏は「復興を一過性のものにしたくなかった」と語り、今回の取り組みを通じて、1人でも多くのユーザーに震災や復興を見つめ直すきっかけを与えたいとした。

 なお、ヤフーでは3月7日に、南海トラフ巨大地震が発生した場合に想定される津波被害をYahoo!地図上で確認できる「津波被害想定マップ」を公開(Yahoo!地図の右上「地図」ボタンから「津波被害想定情報」を選択)。3月8日には、当時のアクセス状況や検索データなどから東日本大震災を振り返るレポート「東日本大震災から2年。Yahoo! JAPANのビッグデータが語る『あの瞬間』」を公開している。

  • Yahoo!地図の右上「地図」ボタンから「津波被害想定情報」を選択

  • 「津波被害想定マップ」の閲覧イメージ

  • レポートでは「東日本大震災」の検索数推移などを紹介

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