ソフトバンクモバイルは3月1日、係留気球を利用した臨時無線中継システム(気球無線中継システム)の実証実験の結果を発表した。2012年5月から約10カ月間にわたって実施。災害などで通信障害が発生しているサービスエリアを迅速に復旧させることを目的としている。
実証実験では、広帯域通信が可能な中継元基地局を移動体通信網へ直接接続する構成に加えて、衛星通信回線を介して、移動体通信網に接続する構成を新たに構築している。
実証実験の結果、中継元の基地局に影響があり、通信が確保できない場合でも、迅速に通信を復旧させることが可能になるとしている。機動性を高めるために、係留気球の大幅な小型軽量化を図るとともに、地上係留装置の簡素化を実現したという。
実証実験は、2013年6月末まで引き続き展開する。今後、災害時の臨時回線としての利用に備え、気球無線中継システムを全国の主要拠点に配備すると説明している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス