マイクロソフト、米国でも「Office 2013」のライセンス移管を許可へ

Lance Whitney (Special to CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 長谷睦 (ガリレオ)2013年03月07日 11時11分

 米国の「Office 2013」ユーザーも、新しいPCを購入したり現在のPCが壊れてしまったりした場合に、ライセンスを合法的に移管できるようになった。

 これまでのライセンスポリシーに対するユーザーの懸念を受け、Microsoftは米国時間3月6日、Office 2013のライセンス使用許諾契約を改定した。Office 2013ユーザーは今後、90日に1回だけソフトウェアとライセンスを別のPCに移動できるようになる(訳者注:日本でのライセンスポリシーは米国のものと異なり、パッケージ製品であれば当初から他のマシンへのライセンス移管が可能となっている)。

 この改定は即時発効で、「Office Home and Student 2013」「Office Home and Business 2013」「Office Professional 2013」、および単体のOffice 2013アプリケーションすべてが対象となる。

 Office 2013に関するMicrosoftのこれまでのポリシーでは、米国でユーザーが使用できるのは1台のPCのみに有効な永久ライセンスに限定されていた。新しいPCを購入しても、手元にあるOffice 2013のライセンスを移行することは許されなかった。唯一の例外は保証期間中にPCが壊れたケースだ。この場合、ユーザーはMicrosoftのサポートに連絡し、代替のPCでOffice 2013をアクティベートできた。

 Microsoftは米国時間2月19日のブログ投稿でこのポリシーについて説明していたが、この投稿に対して否定的なコメントが多数寄せられているのを見ると、同社はOffice 2013ユーザーから相当数の苦情を受け取った可能性が高い。

 その結果、新しい使用許諾契約は明らかに、より柔軟でユーザーの立場に立った内容に改められた。

 3月6日付のブログ記事では、改定後の使用許諾契約をQ&A形式で説明している

 (Office 2013)ソフトウェアを別のPCやユーザーに移管できるのか?

 あなたが所有する別のコンピュータにソフトウェアを移管することはできるが、90日に1回以内に限られる(ただしハードウェアの故障による場合は除く。この場合は90日経たなくても移管が可能)。別のコンピュータにソフトウェアを移管すると、移管先のマシンが「ライセンスを付与されたコンピュータ」になる。また、自分以外の人が所有するコンピュータにソフトウェア(およびライセンス)を移管することもできるが、その場合は以下の条件を満たす必要がある。1:あなたが最初にそのソフトウェアのライセンスを付与されたユーザーであること。2:新しいユーザーが移管前にこの使用許諾契約の条件に同意していること。新しいPCにソフトウェアを移管すると、いかなる場合でも前のPCからはソフトウェアを削除する必要があり、コピーの保持は一切許されない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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