少し前の訴訟でサムスンに有利な判決を下した判事が、今は同社のために働いている。だが、英国ではまったく問題にならないようだ。
英国のRobin Jacob元判事は2012年、サムスンのタブレット製品が「iPad」の意匠を侵害していないことを明記した謝罪声明の掲載をAppleに命じた訴訟で判事を務めた。
Jacob元判事は1年前に引退しているが、英国の法律では引退した判事が裁判を担当することが認められている。
FOSS Patentsによると、サムスンは現在Ericssonとの新たな訴訟のさなかにあり、Jacob元判事は、その訴訟で判事とは異なる種類の役割を果たしているという。米国際貿易委員会(ITC)は、2012年11月にEricssonがサムスンに対して行った特許侵害に関する苦情の申し立てについて調査中だ。
そして、FOSS Patentsが入手したサムスンの裁判所宛ての書状によると、Jacob元判事はその件に携わる9人の法律顧問の1人としてサムスンに雇われているという。Jacob元判事は、サムスン対Apple訴訟を統括してから4カ月も経たないうちに新しい職に就いたことになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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