英国高等法院がAppleの不服申し立てを棄却したのは、わずか2週間前のことだった。Appleはこの申し立てにおいて、以前に下された判断をくつがえすよう求めていた。同判断においてAppleは、自社の英国版ウェブサイトに通知を掲載し、ライバルのサムスンがApple製品を模倣していないことを明記するよう求められていた。
その通知は、同ウェブサイトに一度は掲載されたが、削除された。これは、サムスンによる異議に従い、同社が満足する形で内容を置き換えるようAppleが命じられたことを受けたものだ。代わりの新しい通知はまだ掲載されていない。
一方、Appleは現地時間11月2日、サムスンとの知的財産権訴訟に関する声明を英国の複数の新聞上に掲載した。この声明は、当初の通知にあった2つの段落を流用して構成されているが、改定後の声明全体の内容を示しているかは、Appleが同社英国ウェブサイトに修正版の通知を追加しない限り不明だ。
同日付で新聞各紙に掲載された謝罪文は以下のとおりである。
2012年7月9日、イングランド・ウェールズ高等法院は、英国サムスン電子の「GALAXY」タブレットコンピュータ、すなわち「GALAXY Tab 10.1」「GALAXY Tab 8.9」「Galaxy Tab 7.7」について、これらがAppleの登録意匠No.0000181607-0001を侵害していないとの判断を下した。同高等法院が発表した判決文の全文は、次のリンク先www.bailii.org/ew/cases/EWHC/Patents/2012/1882.htmlで参照できる。この訴訟判決は、欧州連合(EU)全体で効力を有するもので、2012年10月18日に英国控訴院による支持を受けた。英国控訴院による判決文は、次のリンク先www.bailii.org/ew/cases/EWCA/Civ/2012/1339.htmlで参照できる。この登録意匠について有効な販売差し止め命令は、欧州のいかなる場所においても存在しない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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