アップルCEO、イノベーションや現金保有を語る--ゴールドマン・S主催イベントでの発言まとめ

Larry Dignan (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年02月15日 07時30分
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 Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は米国時間2月12日、Appleが現金をため込んでいるという批判に反論し、イノベーションは同社のDNAに組み込まれていると述べた。またスマートフォン市場はこれまでで最高の状態にあるとし、自らの買収戦略についても説明した。さらにPC業界がスペック重視であることを厳しく批判し、「iPad」はポストPC時代の「申し子」だと語った。

 サンフランシスコで開催されたGoldman SachsのTechnology and Internet Conferenceに登壇したCook氏は、2年連続でウォール街のアナリストや投資家に話をした。Cook氏は概して、前CEOのSteve Jobs氏よりもはるかに、投資家に対して率直な態度を取っている。

 Cook氏の講演の全体的なテーマは、Appleは大数の法則の限界を受け入れることはなく、既存市場、つまりタブレットとスマートフォンの市場は成長し続けられるということだった。

 Cook氏は、Appleは成長し続けることが可能だと繰り返しつつ、次のようなトピックについて語った。

  • Cook氏によれば、タブレット市場はAppleにとって大きなチャンスであり、iPadはポストPC時代の申し子だという。「それは驚いて開いた口がふさがらないほどの経験を生み出す」とCook氏は言う。同氏はさらに、iPadはPCよりも多く売れていることを付け加えた。「まだゲームは序盤だ。(iPadを見れば)Appleの全体が分かる」(Cook氏)
  • Cook氏は製品の共食いについて語った。「iMac」が「PowerBook」を葬り、iPadが「Mac」を葬ったのかという製品の共食いについて、Cook氏は繰り返し質問されてきたと述べた。「われわれが共食いをしないのならば、ほかの誰かに食われるだろう」とCook氏は言った。さらにiPadはこの先何年にもわたって、「Windows」のエコシステムからシェアを奪うことができるとした。「企業が共食いを心配したら、それは終わりの始まりだ」(Cook氏)
  • PC市場は、2つのものをめぐって競争してきた。スペックと価格だ。「顧客は優れた経験と品質、そしてなるほどという瞬間を求めている」とCook氏は述べた。スペックを話題にする会社は、自分たちの製品が素晴らしい経験をもたらさないという事実を隠している。同氏はさらに、Appleのチップのスピードや、ディスプレイのピクセル数などのスペックを気にするユーザーはいないと付け加えた。ディスプレイについてのコメントは、有機EL(OLED)ディスプレイのスペック戦争についての厳しい批判だった。「われわれの唯一の信条は、素晴らしいものを作らなければならないということだ。くだらない製品を作るつもりはない」(Cook氏)
  • Cook氏はPC市場のパートナーモデルに言及して、「全員で少しずつ仕事を分け合うという古いモデルは終わった。Appleはどこよりも統合を得意としている」と述べた。
  • Appleは世界中にプラットフォームを展開できるだろうか。Cook氏は、コンテンツや音楽の購入が限られている新興市場で、Appleがクラウドサービスを提供できるかどうかを尋ねられた。「われわれのApp Storeは155カ国でサービスを提供している」と同氏は言う。「iTunes」「iCloud」「iBooks」も多くの国々で運営されている。「2012年には、世界中でのインフラ構築を大きく前進させたという実感がある。目指しているのは、われわれのエコシステムをあらゆる場所に広げることだ」(Cook氏)
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提供:James Martin/CNET
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