カリフォルニア州デイナポイント発--Facebookはモバイルアプリ開発者の最良の友になりたいと考えているという。「iOS」や「Android」向けのアプリの数が100万本を超えるなか、Facebookはそういったモバイルアプリを見つけるための主要なプラットフォームになれると考えている。市場調査会社comScoreによると、モバイルアプリに費やされる時間のうち、23%がFacebook上で費やされているという。Facebookのパートナーシップ担当バイスプレジデントであるDan Rose氏によると、10億人を超えるFacebookユーザーのなかで、モバイル機器から同サービスにアクセスしているのは6億8000万人となっており、そのうち毎日アクセスするユーザーの割合は70%に上っているという。なお、この割合はPCを用いてアクセスするユーザーの40%よりも高い値になっている。
「われわれにはこういった実績があるため、モバイルアプリをFacebookに統合すれば(既に20万本のアプリで統合が実現している)、彼らはモバイルアプリのエクスペリエンスをニュースフィード上で共有できるようになる」(Rose氏)
Rose氏は「われわれのパートナーの仕事は、素晴らしいコンテンツを作り上げることだ。そしてわれわれの仕事はそのコンテンツを支援することだ」と説明している。当地で開催されたD: Dive Into Mediaカンファレンスで、AllThingsDのMike Isaac氏とのインタビューに応じた同氏は「われわれは、素晴らしいユーザーエクスペリエンスを提供するということと、トラフィックの誘導によってパートナーのコンテンツを支援して彼らに価値をもたらすということのバランスをとろうと努力している」と述べるとともに「われわれを起点として、大量のトラフィックが生み出されている。われわれのユーザーがクリックすることで、Appleのストアや『Google Play』ストアに対するトラフィックが1億8000万件も発生している」と述べた。
Facebookはもちろん、アプリ開発者らが広告を購入することで、彼らの製品をユーザーの目にとまりやすくして欲しいと考えている。一方、コンテンツの支援は、Facebookユーザーが彼らのニュースフィードにそういったものを表示して欲しいと望んでいる場合にのみ意味を持ってくる。Rose氏は「ニュースフィードは興味深いものにしておく必要がある」と述べており、これはFacebookユーザーが目にしたいと思っているものを、アルゴリズムを通じて提供していくということを意味している。
Rose氏によると、Facebookは2013年、映画や書籍、フィットネスといった分野のアプリに注力していくという。2013年の連邦法改正によって、Netflixユーザーは自らのアカウントをFacebookとリンクさせ、何を視聴しているのかをFacebook上で自動的に共有するよう設定できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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