グリー田中氏、未成年の課金上限問題で謝罪--業績修正には「遅れて成果出る」

岩本有平 (編集部)2013年02月12日 20時04分
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 2月12日に2013年6月期第2四半期決算を発表したグリー。

 同日開催された決算説明会では、冒頭でグリー代表取締役社長の田中良和氏が、未成年の課金上限利用問題にふれ、「(課金上限を超えた未成年の利用が)起きたこと自体が問題だが、返還手続きや情報開示の遅れで多くのユーザーにご心配、ご迷惑をかけたことを真摯に受け止めている」と謝罪。グリーによるとすでにユーザーに対しては超過分の返還手続きを実施しており、システム上の不具合に関しては2月中にも対応を完了するという発表がなされている。

 第2四半期の業績は、コイン消費が前四半期から比較して回復。だがコンプガチャ規制前、もっとも好調だった2012年6月期第3四半期(428億8200万円)には届かない状況だ。広告に関してもスマートフォン向けは堅調な一方、フィーチャーフォン向けが落ち込んだ結果、前四半期から減少するに至った。

 また、通期業績については下方修正を実施している。これについては、上期に予定していた新規タイトルのリリースを延期したこと、また海外展開の不調が理由だと語る。「開発が順調に進まなかった。現在改善を進めている」(田中氏)とした。また、グリー コーポレート本部長の秋山仁氏は「あえて遅らせたという訳ではない。開発に時間がかかったほか、コンプガチャ対応でリソースを取られたのが少なからず影響があった」と説明した。ただし、海外展開自体には基本的に前向きな姿勢を見せており、田中氏は「後ろ倒しのペースだが、着実。(戦略が)間違っているというより、若干遅れて成果が出ている。続けることが重要」とした。

 未成年の課金上限利用問題に関しては、あらためて状況を説明。問題が発覚した時点でアナウンスをしなかったことについて「経営陣の判断の遅れ」(田中氏)、「当時としては適切でなかった」(グリー広報)とあらためて説明。今後は状況を逐次発表していくとした。

 2月7日に発表されたディー・エヌ・エーの2012年度第三四半期決算と比較すると、明暗が分かれる形になったグリーの決算。同社では第3四半期以降、上期に予定していた「アイドルマスター ミリオンライブ!」「ONE PIECE アドベンチャーログ」などの新規タイトルを投入し、コイン消費の拡大を見込むとしている。

 スマートフォン向けのネイティブアプリ開発にも積極的な姿勢を見せており、MMO(大規模多人数プレイ可能なオンラインゲーム)やFPS(一人称視点シューティングゲーム)といった新ジャンルのタイトル投入も投入する予定だ。田中氏は「ネイティブは可能性がある。新しいゲームデザインが出ることでマーケットが伸びてきた」(田中氏)

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