三菱電機、凹凸面に表示可能な車載用ディスプレイを開発--楕円、三角など形状も自由

 三菱電機は2月7日、様々な曲面や形状に映像を表示できる車載用ディスプレイを開発したと発表した。曲面が多用される現在の車内デザインにマッチしたディスプレイを提供するとしている。


三菱電機先端技術総合研究所映像入出力技術部長の南浩次氏

 三菱電機先端技術総合研究所映像入出力技術部長の南浩次氏は「車内インテリアに曲面が多用されるようになり、従来の大画面液晶ディスプレイは浮いた存在になってきた。車内のデザインと一体化するような曲面ディスプレイが欲しいという要求に対応し、今回の新ディスプレイを開発した」と開発の経緯を話した。

  • 車載用新ディスプレイ。左が凹面スクリーン、右が凹面、凸面混在スクリーン

 新ディスプレイは光源にRGB LEDを使用し、背面投写(リアプロジェクション)による映像表示ができるというもの。凹面、凸面にも歪みのない映像を投写できることが特長で、三菱電機では独自の曲面可変光学系の開発により、これを実現したとしている。

  • システム構成図

 従来表示するスクリーンの形状に合わせた光学エンジンが必要だったが、新ディスプレイは同一の光学エンジンで様々なデザインのスクリーンに表示することが可能。画面歪み補正と呼ばれる映像入力信号処理も行い、スクリーンで発生する歪みを考慮して入力映像を変形させることで、曲面や楕円、三角などの形状のスクリーンにも画像を表示できるとしている。

 高効率放熱構造と自然冷却、強制冷却を組み合わせたハイブリッド冷却による高効率冷却器を開発し、温度変化の激しい車内環境でも安定した動作を実現するとのこと。また外光を吸収しやすい樹脂製スクリーンを採用することにより明るい車内でも高い視認性を確保した。

 開発されたのは12.5インチの楕円形ディスプレイで、凹面スクリーンと、凹面、凸面混在スクリーンの2タイプを用意。いずれも解像度は1920×861ピクセルになる。三菱電機では、インパネの最適なサイズとして12.5インチのものを開発したが、表示面積を技術的に大きくすることは可能で、サイズの限界はないとしている。

 今後は2017年に自動車に搭載されることを目標に、開発を進めていくとのこと。当初は高級車をターゲットに展開していくが、数量が確保されれば、液晶ディスプレイ並みのコストを実現したいとしている。

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