AppleとHBOは、HBOのオンデマンドプログラムをAppleのセットトップボックスに組み込む件で交渉している、と新たに報じられている。
Bloombergは匿名の情報筋からの引用として、両社は2013年半ばまでに「HBO GO」をAppleのストリーミングラインアップに加えることを目指して交渉を続けていると伝えた。
Appleはこの報道をうわさや憶測だとしてコメントを拒否した。HBOにもコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
Apple TVは現在、「iTunes」や「Movie Trailers」など、同社独自のサービス向けのいくつかのアプリをホストするが、「Netflix」や「Hulu Plus」など、サードパーティーのストリーミングサービスも提供しており、HBOのプログラムが加わることもごく自然だ。この計画で唯一問題となるのは、現時点ではHBO GOを使うために、ケーブルプロバイダーを通じたHBOのサブスクリプションがユーザーに必要なことだ。Bloombergの情報筋によると、Appleはこの回避策を模索しているという。
一方HBOは、Appleのモバイルデバイスでの再生用としてHBO GOアプリをすでにAppleの「iOS」プラットフォームに提供し、一部の番組を「iTunes Store」で販売している。HBO GOは、「Roku」などのApple以外のセットトップボックスだけでなく、Microsoftの「Xbox 360」やサムスンの「Smart TV」でも利用できるが、利用にはケーブルプロバイダーを通じた有料のサブスクリプションが必要となっている。
Appleは独自のテレビセットに取り組んでおり、今年秋にもリリースするとうわさされている。うわさの多くはそのハードウェアやフォームファクターに関するものだが、Appleが自社のセットトップボックスを競合他社と差別化するためにどのようなコンテンツ契約が必要かということについても同等の関心が寄せられている。Appleが2007年になってから取り組んでいるTVセットトップボックスは、いまだに同社の「趣味」だと言われているが、同社のiOSデバイスや「Mac」デバイスとの双方向性が向上するにつれて、セットトップボックスの販売もここ数四半期で好調な伸びを示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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