Facebookは米国時間1月30日、ウォール街の予測を楽々と上回る2012年第4四半期決算(2012年12月31日締め)を発表した。
Facebookの調整済み1株あたり利益は17セントで、売上高は前年同期比40%増となる15億9000万ドルだった。同社は、月間アクティブユーザー数が10億6000万人、日間アクティブユーザー(DAU)数が6億1800万人であることも発表した。いずれの数字も、前年から25%以上増加している。モバイルに目を向けると、Facebookの月間アクティブユーザー数は、前年同期から57%増加して6億8000万人となった。モバイルのDAU数が初めてウェブのDAU数を上回った、と同社は述べた。
もっと重要なことに、今期、Facebookのモバイル売上高が広告売上高全体に占める割合が23%に拡大した。これは、前期の14%をはるかに上回っており、一部のアナリストが決算発表前に予測した17%より大きい。Facebookの広告売上高は13億3000万ドルで、売上高全体に占める割合は84%だ。同社は今期、モバイル広告から約3億600万ドルの売り上げを獲得し、決済とそのほかの手数料から2億5600万ドルの売り上げを得た。
Facebookの事業は順調に成長しているように思えるが、同社の支出も増加している。株式報酬を除く費用は8億4900万ドルで、67%増加した。株式報酬を含む研究開発費が今期の費用に占める割合は19%で、前年同期の11%から拡大した。全体的に見ると、今期の営業利益率は46%で、前年同期の55%から縮小した。
ウォール街は、売上高が15億3000万ドル、1株当たり利益が15セントと予測していた。Facebookは始まったばかりのモバイル広告事業の売り上げをどれだけ伸ばせるのか、そして、「Graph Search」(Facebookの構造化された検索体験で、人々や場所、写真、興味の対象を見つけることができる)にはどのような収益可能性があるのか、ということを投資家とアナリストは大きな興味を持っている。
Facebookは今期、複数の製品および広告への取り組みを開始した。それには、サードパーティー開発者が自作の「Android」または「iPhone」アプリケーションをFacebookのモバイルユーザーに宣伝するのに利用できるモバイルアプリインストール広告が含まれる。また、Facebookは、自社の「Facebook Gifts」製品を大幅に拡大し、ホリデーシーズンを前に全米のユーザーに向けて利用可能とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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