UPDATE Amazonが引き続き素晴らしい手腕を発揮している。
Amazonの第4四半期利益はアナリストらの予測を大きく下回ったにもかかわらず、同社株価は時間外取引で急騰した。Amazonの利益は前年同期比45%減の9700万ドル(希薄化後1株あたり0.21ドル)であった。前年同期の利益は1億7700万ドル(希薄化後1株あたり0.38ドル)だった。2012年12月31日締めの同四半期で、Amazonの売上高は22%増の212億7000万ドルと、またしても2ケタ成長を達成した。
同社の利益は、平均予測であった1株あたり29セントを下回った。なぜそれが判明した直後に、投資家らは好意的な反応を見せたのだろうか。いくつかの理由が考えられる。
ウォール街ではこの数年間、Amazon経営陣による毎四半期の投資額が高く、それが利益に影響を与えるのではないかと危惧する見方があった。しかし、同四半期の営業費用は22%も増加したにもかかわらず、Amazonの売上高に対する営業費用の割合は、実際には前年同期の79.3%から75.8%に低下したのである。
営業利益率も1.3%から1.9%に増加した。他のハイテク企業の利益率と比べるとあまり高くないが、改善を示す兆候ではある。
投資家らは、Amazonの第1四半期予測にも反応した可能性がある。同社は、売上高が増加して150〜166億ドルの間になると予測している。これは、前年同期比で14〜26%増に相当する。またAmazonは、営業利益は2億8500万ドルの損失から6500万ドルの利益の間になると予測した。前年同期の営業利益は1億9200万ドルだった。
予測を下回ったAmazonだが、ウォール街が同社を見捨てるかどうかはまだわからない。Amazonは第3四半期に、1株あたり60セントの損失を計上し、アナリストらの予測を下回った。しかし、同四半期の売上高は26.9%増の138億1000万ドルと、引き続き大幅に増加したため、同社が見捨てられることはなかった。第3四半期決算を発表した日、Amazon株は222.92ドルで取り引きされた。米国時間1月29日の同社株価終値は260.35ドルだった。
Amazonの最高経営責任者(CEO)Jeff Bezos氏は声明で、「われわれは現在、予期していた移行を目にしているところだ」と述べた。「5年たって電子書籍は、われわれにとって数十億ドル規模のカテゴリとなるとともに、急速に成長しており、2012年にはおよそ70%増であった。一方、紙の書籍の販売は、書籍販売業者としてのわれわれの17年間において12月としては最も低い成長率を記録し、5%増であった。『Kindle』、そして、拡大を続けるわれわれのエコシステムと品揃えに対する顧客の反応を嬉しく思うとともに非常に感謝している」(Bezos氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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