私がWayne Dobson氏だったら、今のラスベガスの家から数ブロック離れたところに引っ越すだろう。あるいはラスベガスを去るかもしれない。
というのも、Dobson氏は、住んでいる場所のおかげで年中迷惑を被っているからだ。
怒れるSprint利用者がDobson氏の家の玄関に現れ、携帯電話を返せと要求するのである。
Dobson氏が彼らの携帯電話を持っているわけではない。誰の携帯電話も持ってないのだ。そもそもDobson氏は自身の携帯電話すら所有していない。
LAS VEGAS REVIEW-JOURNALは、59歳のDobson氏が途方に暮れる様子を痛々しく描写している。
ドアを開けては携帯電話を返せとせがむ人に出くわすというのは、Dobson氏にとって不愉快なはずだ。
問題が本当に気に障るようになったのは2012年12月。午前2時30分に4人の若者が脅迫の意図をもってやってきたときだ。若者たちは、自分たちの携帯電話を持っているのが確かにDobson氏であることを示すアプリを持っていた。
状況は改善せず、ある日の午前4時、家の中に光が差し込んできた。やってきたのは警察官だった。Dobson氏の家で家庭内暴力が行われている可能性があると、通報が入ったのだそうだ。
警察の広報担当官はREVIEW-JOURNALに、「われわれは通信キャリアから提供された情報の正確性に依存している。ただこれは完全な技術ではない」とひどい状況を説明した。
一方のSprintの広報担当Rachel Crocker氏は「問題を徹底的に調べ、何が起きているのか、われわれの会社に起因しているのかを解明する」と当惑気味に語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」