テクノロジコミュニティーはウォール街に不満を抱いている、と言うのは控えめな表現だろう。しかし実を言うと、Appleの株価の短期的な下落には一定の道理がある。
So many tech folks in my Twitter stream this morning who cannot wrap their heads around Apple's stock performance. Performance vs Momentum
— Ben Popper (@benpopper) January 24, 2013
1月24日午前にTwitterストリームを確認したところ、Apple株の動向に困惑した非常に多くのテクノロジ関係者が投稿していた。業績か勢いか。
Apple fans who don't understand Wall Street should look at the top middle chart. splatf.com/2013/01/apple-...
— MattRosoff (@MattRosoff) January 23, 2013
ウォール街のことを理解できないAppleファンは、最上列の中央の図表を見るとよい。
ほかのあらゆる市場と同じように、株式市場も人々によって構成されている、ということを皆は忘れているようだ。人々の感情的な気まぐれによって変動が起こる。その変動について、ある人は合理的と考え、ある人は狂気の沙汰だと考える。新興企業に対するわれわれの評価の一部について、ウォール街は完全な狂気の沙汰だと考えているかもしれないのだ。株式市場に投資する際、筆者がテクニカル分析派の考えに忠実なのはそのためだ。
おそらく、AppleやFacebook、テクノロジコミュニティーがウォール街というジェットコースターに乗ったことが原因で、最終的な新規株式公開(IPO)を目指す代わりに、株式を公開しないテクノロジ企業が増えるのではないだろうか。Mark Zuckerberg氏はまさにこれらのことが理由で、FacebookのIPOを望まなかった。そして、ほかの企業はIPOを先延ばしにする方法を見つけている。
Appleの決算をめぐるこうした騒ぎが筆者に教えてくれるのは、単にシリコンバレーとウォール街は異なる考えを持っている、ということだ。実際のところ、両者の考えは同じ惑星の住人とは思えないほど異なっている。ウォール街の人々は火星から、シリコンバレーの人々は金星からやってきたのだ。
筆者の見解は次の通りだ。規模の大小に関係なく、あらゆる市場が不合理であるのは当然のことだ。なぜなら、市場は単純に不合理な人間の集まりだからだ。不合理という罪を犯していない人や、それに対して免疫を持つ人はいない。ウォール街で投資する前には、あるいは新興企業に投資する前には、そのことを思い出してほしい
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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