一部のアプリケーションに対して友達検索用データへのアクセスを遮断したことで批判を浴びたFacebookは、自らの資産を保護しているだけだと述べている。
Facebookは米国時間1月25日のブログ投稿で、こうした姿勢を明確にするためポリシーを改定したと説明した。24日の時点では、なぜ多くのアプリケーションがFacebookのAPIにアクセスすることを禁止したのかについて、同社はメディアからの問い合わせに応じていなかった。開発者は同APIにアクセスすることで、FacebookへのログインやFacebookの友達検索といった機能を追加できるようになる。
Facebookでプラットフォームパートナーシップおよびオペレーション担当ディレクターを務めるJustin Osofsky氏はブログの中で、ここ数日間の対応に関する質問が寄せられたことを受けて、同社では開発者向けポリシーを「明確にした」と書いている。
「ソーシャルアプリケーションやソーシャルゲームを開発している皆さんのほとんどは、これまで通りのやり方で続けてほしい。われわれの目標は、人々が皆さんのアプリケーションに面倒なくログインできるプラットフォームを提供して、パーソナライズされたソーシャル体験を生み出すとともに、人々が皆さんのアプリケーションでやっていることをFacebook上の他のユーザーと簡単に共有できるようにすることだ。(中略)われわれが提供している機能を模倣するために、あるいは、Facebookで手軽に共有できる方法をユーザーに提供しないなど、Facebook上の人々にとってほとんど価値を生み出さない方法で自らの成長の足がかりとするためにFacebookを利用しているごく少数のアプリケーションについては、ポリシーを改定して対抗した。新たなポリシーに関しては、本日中にさらに明確化する」
つまりFacebookは、アプリケーション上で作成されたコンテンツをユーザーがFacebookで共有できるようにするなど、同社のプラットフォームに寄与するアプリケーションでなければFacebookのデータを使用できない、と述べている。
こうした姿勢は、Twitterが2012年に取っている。Twitterは、同社の利益に寄与しない開発者に対して厳しい措置を取ることを表明した直後、同サービスのAPIに対するLinkedIn、Tumblr、そしてFacebook傘下のInstagramなどのアプリからのアクセスを遮断した。
奇妙なことに、FacebookはTwitterが買収したばかりの動画共有アプリケーション「Vine」に対してもAPIを遮断した。このアプリケーションを使用すると、6秒間のループ動画をFacebookで共有できるにもかかわらずだ。Facebookのポリシーには、同社が「中核」としている製品およびサービスを模倣するアプリケーションに関する記述もあるため、Vineの動画はこれに該当するということかもしれない。
米CNETではFacebookにさらなる情報を問い合わせているが、本稿執筆時点で回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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