Squareの最高業務責任者(COO)を務めたKeith Rabois氏の突然の辞職について、その謎の一部が解けた。モバイル決済を手がけるSquareは、同社の著名幹部であったRabois氏が現在、同社のある従業員からセクシュアルハラスメントで告発を受けていることを認めた。
2010年8月にSquareに入社したRabois氏は、この男性従業員との間で合意に基づかずに性的な関係を持ったとして告訴されている。Rabois氏はこの男性に対し、新興企業のSquareに就職する際に支援を行っていた。
Rabois氏とSquareは2013年1月に入り、ニューヨークのある弁護士から同社に連絡があったことで、係争中の訴訟について初めて知ったという。The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間1月25日午後、この件について最初に報じた。
Squareの広報担当者であるRicardo Reyes氏は米CNETに対し、「これらの訴えを初めて耳にしたのは、訴訟の恐れがあると通知を受けた2週間前のことだ」と述べた。「われわれは、これらの訴えをとても深刻に受け止め、真相を究明するために徹底した調査をただちに開始した。一切の訴えにおいて裏付けとなる証拠は見つかっていないものの、Rabois氏が判断を誤ったことで、最終的に自身の資質を損なうことになり、Squareで能力のある指導者としての地位に残ることができなくなった。われわれは、同氏の辞意を受け入れた」(Reyes氏)
Rabois氏は声明で、セクシュアルハラスメントの訴えを断固として否定し、自身の辞職はSquareがこれ以上の混乱を回避できるようにするためであると示唆した。
Rabois氏は、自身の「Tumblr」アカウントで次のように記している。「わたしは、告訴される可能性の根拠として言われているような、とんでもないことはやっていない。確かにわたしは間違いを犯したが、今回の訴えはゆすりのように思えるものであり、わたしは法律の及ぶ限りにおいて自分の身を守るつもりだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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