「EZ Drop」は、PCからAndroid端末にファイルを送信できるアプリだ。4ケタのPINナンバーをキーにしてクラウド経由で送信することから、LAN内でしか転送できないアプリとは異なり、3G/4G環境で利用できるのが大きな特徴だ。
使い方はやや特殊で、まずは転送元となるPCのブラウザで、サービス提供元のサイトを開く。4ケタのPINナンバーが発行されるので、この数字をAndroidアプリに入力する。すると接続状態になり、PCからのファイルを送信できるようになる。あとはファイルを指定すれば、Android端末にファイルを受信できるというわけだ。
以前紹介した「WiFiファイルエクスプローラPRO」や「WiFi File Transfer Pro」は、エクスプローラライクな画面を経由して、PCとAndroid端末間でファイルをやり取りする仕組みだったが、あくまでLAN上での送受信に限られていた。EZ Dropはサービス提供元のサイトを経由する仕組みのため、3G/LTE回線で利用できてしまうのが大きな違いだ。Wi-Fiが利用できない外出先で利用したい場合にぴったりだろう。
また、サービス元のサイトで発行される4ケタのPINナンバーをAndroidアプリに入力するだけで接続が完了するため、発行されるURLないしはIPアドレスをブラウザに入力するといった手間がかからないのも特徴だ。手順こそきちんと把握する必要はあるが、むしろ初心者にこそ扱いやすいアプリだといえるだろう。
ファイルを送れるのはPCからAndroid端末への一方通行で、Android端末からPCにファイルを送ることはできない。そのため撮影した写真などをアップロードする用途には向かないが、ケーブルをつないだりメモリカードを経由することなく、Android端末に手軽にファイルを送れる手段として重宝する。
速度もそこそこ速く、3G経由で試した限りでは5Mバイトのファイルで1分、10Mバイトのファイルで2~3分もあればアップロードから受信まですべてが完了した。外出先でAndroid端末にファイルを送る際に積極的に活用したいサービスだ。
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