米YahooがSnip.itを買収した。Snip.itは、Pinterestのように、記事をコレクションに保存したりグループでシェアしたりできるサービスを提供していた企業だ。
Snip.itはウェブサイトに声明を掲載し、Yahooによる買収と同社サービスの即時停止を発表した。詳しい条件は明らかにされていないが、AllThingsDはこの買収に詳しい筋の話として、YahooはSnip.itに対し「1000万ドル台半ば」を支払う予定だと報じていた。
Snip.itは、Khosla Venturesの元トップであるRamy Adeeb氏が、人々が興味のある記事や画像、動画といったコンテンツを、構造化された形態で収集しシェアしやすくするために設立した。このデジタルスクラップブックサイトは、コンテンツの切り抜きに自身の論評を加え、テクノロジや哲学、モバイルなどの分野のキュレーターとして認められたいと考える、特定のテーマの専門家の需要に応えるものとなっていた。
2011年11月に公式に設立された新興企業であるSnip.itは、2012年6月に同社ウェブサイトを刷新し、発見を強調するものにした。全体的な体験は興味を引くものだったが、同サイトの利用はかなり少なかったとみられる。1年前、Snip.itのユーザー数は7000で、うち40%がアクティブだとAdeeb氏は述べていた。
Snip.itはKhosla Ventures、True Ventures、Charles River Ventures、SV Angelから出資を受けていた。出資額は明らかにされていない。1500万ドルで売却するとしたら小規模ではあるが、若い企業にしては良好な成果といえそうだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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