2012年10月に一新された「iPad」については、アナリスト予測の販売台数は2300万~2500万台となっている。これも前四半期の1400万台、および前年同期の1543万台を上回り、2012年4-6月期に達成したAppleのこれまでの販売台数記録1700万台を塗り替える数字だ。
そのほか、1月23日の決算発表で注目すべき分野は「Mac」だ。理由は、販売台数が前年同期比減になる可能性があると一部アナリストが予測しているからだ。Macは2012年に製品を刷新したため、かえって数字が伸びそうだが、必ずしもそうはならないという。Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏は、先ごろ投資家に向けたメモの中で次のように述べている。
「2011年10-12月期のほうが1週間長かったため、2012年10-12月期は前年同期に比べて厳しい。したがって、Macの販売台数は前年同期比7%減の480万台という予測に落ち着いた」
一方で、販売台数が前年同期の520万台を上回るという一部予測もある。例えば、Gabelli & Co.は、Macの販売台数が史上最高の530万台にのぼるとみている。
以下の2つの事情を考えると、この四半期にそれほど販売台数が上がれば驚きだ。1つ目は、Appleの新型「iMac」の出荷開始が2012年11月末、大型モデルは12月後半になったこと。2つ目は、今期の「iPad mini」投入で一層強化されたAppleのタブレット製品ラインナップが、Macの売り上げを侵食している可能性があることだ。
Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は、前四半期のアナリスト向け決算報告電話会見で、このような共食い現象について次のように述べている。「長い年月の間に、自社製品の共食いについて心配しなくなった。他の誰かに食われるより、共食いのほうがはるかにましだ」(Cook氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する