ラスベガス発--ソニーが2012年11月に、バッテリ駆動の20インチ一体型デスクトップPC「VAIO Tap 20」を発売したことを覚えているだろうか?同じようなPCが、しかも27インチでLenovoから発売されるとしたらどう思うだろうか?
Lenovoは「IdeaCentre Horizon Table PC」(以下、Horizon)という新機種で新たな野望を実現しようとしている。その野望はソニーがデスクトップとタブレットのハイブリッドで実現しようとしているものとは異なっている。まず、Horizonの大きさからしても、巨大なタブレットと見まがうことはないはずだ。しかしLenovoは同社の27インチマルチタッチ対応のHorizonを、消費者に対してセミポータブルデスクトップ(ただしバッテリ駆動時間は2時間程度でしかない)というよりも、マルチユーザー向け機器としてアピールしたいと考えている。
そう、Horizonは「Windows 8」を搭載したPCだ。そしてLenovoは、Microsoftの新たなOS上に「Aura」という独自のマルチユーザーインターフェースを搭載している。
AuraはHorizonのOSと緊密に連係して動作する。画面を水平にし、テーブルトップ型として利用できるフラットモードにすると、自動的にAuraに切り替わり、さまざまなタッチ対応アプリを起動できる比較的直感的なソフトウェア制御ホイールが表示される。
アプリのいくつかは、イメージビューアや、楽曲/動画プレーヤーといった見慣れたものである。また、ホイールからファイルを引っぱり出し、Auraのメインバックグラウンド画面にピン留めしておけば、ショートカットとして使用することもできる。さらに、一連の簡単なジェスチャーによって、メイン画面の整頓を行うこともできる。こういったアプリは今までと同様に見慣れたものであるが、その他のアプリ(特にゲームや教育関係)はマルチユーザーに対応した設計がなされている。
「International Consumer Electronics Show(CES)」で展示されていたHorizon向けアプリのほとんどはゲームであった。そのなかには、エアホッケーのようなゲームや、GauntletとBoxheadをマッシュアップしたような4人でプレイするシューティングゲーム、手の込んだマルチプレーヤー対応ボードゲーム、トランプを使った各種のゲーム、カジノ形式のさまざまなゲームといったものがあった。
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