Lenovoはもちろん、アプリストアも提供するとしており、Electronic Arts(EA)のサブブランドであるEA SPORTSや、UbisoftもHorizon向けゲームの開発に参入すると表明している。またLenovoは、ソフトウェア開発キットを誰でもダウンロードできるようにもしている。
こういったことすべては、プラットフォームを普及させるために企業がとる常とう手段のように思える。しかし、Lenovoはこれらのアプローチをさらに推し進め、Horizonとともに使用できるユニークなハードウェアアクセサリを用意している。
このコンピュータには、吸盤で固定するジョイスティックや、エアホッケー用のスライディングパドルが一式、そして大型の六面サイコロまでもが付属している。ジョイスティックとパドルはいずれも、静電容量式のタッチ型であり、これらの入力機器を使用することでHorizonを個人用アーケード端末に変身させ、同入力機器に対応したゲームをスムーズに操作できるようになる。
例えば、トップダウンシューティングゲームでは、画面上の特定位置にジョイスティックを吸盤で固定することになる。またサイコロもユニークなものとなっており、出てきた目をWi-Fi接続で本体システムに送信するようになっている。
さらにLenovoは、多くの人がHorizonを取り囲んで使えるようにするためのアイデアも持っている。CESでは4つのキャスターが付いたスタンドも展示されており、これは米国で発売されないかもしれないものの、教室や商業施設、公共機関での利用も考慮されているようであった。さらに将来性を感じさせるのは、Lenovoのコーヒーテーブルというデザインコンセプトである。
ユニークな商品を数多く販売していることで有名なHammacher Schlemmerにピッタリの、このコーヒーテーブルというコンセプトでは、Horizonがテーブルの中央部に水平に据えられている。その本体は、モーターで開閉されるスライド式の2枚のカバーによって完全に隠され、見た目的に普通の家具とほとんど変わらなくなる。また、別なモーターによって画面を立てられるようにもなっており、普通のデスクトップPCのように使用することもできる。しかし、このコーヒーテーブルの画面を水平に横たえた状態にすれば、複数のユーザーが使用できる形態となるわけだ。
これにより、家族が夕食後にHorizonを取り囲んでゲームに興じる姿を想像できるものの、このコーヒーテーブルはまだコンセプトでしかないため、そういった団らんがすぐに現実のものとなるわけではない。そして、このようなコーヒーテーブルが製品化されない場合(実際に製品化されたとしても、高価なオプションになるはずだ)、Horizonのマルチユーザー機能を活用するためには専用の置き場所を用意する必要が出てくるだろう。
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