ネオマーケティングは1月18日、プライベートで電子メールとコミュニケーションアプリを利用しているユーザー男女500人を対象にした「電子メールに関する調査」の結果を発表した。1月23日は「いい・ふみ=E文」であることから「電子メールの日」となっている。
調査によると、電子メールを使用する時、主に使用する通信端末は「スマートフォン」が最も多く56.8%だった。次いで「PC」が32.6%、「携帯電話(フィーチャーフォン)」は9.6%と1割以下だった。
電子メールを1日平均で何通送信するか、という質問では、半数以上の62.0%が「1~5通以下」と回答した。1日平均21通以上電子メールを送信する人は「21~30通以下」が2.6%、「31通以上」が2.4%と、全体の5%にとどまる結果となった。
普段電子メールを送信する相手は、1位が「同性の友達」84.4%、2位は「異性の友達」54.4%、3位は「配偶者」45.0%という結果になった。同じ男女のパートナーでも「配偶者」の45.0%に対し、「恋人」は19.2%とかなり少ない結果となった。
電子メールに絵文字を使う人は78.0%。男女別でみると、男性は66.4%、女性は87.1%だった。一方、電子メールに顔文字を使う人は77.2%で、男女別では男性が67.7%、女性は84.6%と、いずれも絵文字の回答結果と近い割合となった。
LINEやcommなどのコミュニケーションアプリを使い始めて、1日に送信する電子メールの件数に変化があったか、という質問では「変わらない」が最も多く54.6%だった。「減った」と「増えた」の割合をみると、「減った」は31.8%(「減った」20.0%、「とても減った」11.8%)、「増えた」は12.6%(「増えた」11.6%、「とても増えた」2.0%)で、送信する電子メールの件数は、やや減少傾向にあるようだとしている。
電子メールとコミュニケーションアプリのどちらが気持ちが伝わると思うかを聞いたところ、半数以上の55.2%がコミュニケーションアプリと回答。短い間隔でメッセージを重ねていく形式のため、そばで会話をしているような時間差でやりとりが進むことや、時間を共有している感覚が味わえることで、気持ちが通じていると感じるようだと分析している。また、表情やポーズが多様なキャラクタースタンプが言葉を補ってくれるという意見も多くあった。
電子メールを選んだ人は、アドレスや件名を入力するひと手間や、じっくりと言葉を選んで文章を考えることを特別な行為と感じており、そのためメールにしたためた気持ちが相手に伝わりやすいと考えているようだと説明している。
電子メールとコミュニケーションアプリのどちらが早く返事を出そうと思うか聞いたところ、72.8%がコミュニケーションアプリと回答した。理由として、短いメッセージで返事をしても失礼にならない上、スタンプだけで返信できるので手軽といった意見があった。電子メールと回答した人からは、電子メールの方が重要な内容である場合が多く、返信する必要性が高いと感じるといった理由が挙がった。
電子メールとコミュニケーションアプリを使い分けている人は73.0%だった。送る相手、内容の重要性、一度に送るメッセージの長さ、すぐに返事が欲しいかどうか、メッセージのやりとりをする時間があるかどうか、などを基準に使い分けているとしている。
一方、使い分けていないと回答した人は、使い分けるのが面倒という理由を挙げる方が多く、その時の気分や相手から送られてきたツールを使ってやりとりする、という回答もあった。
電子メールを表すものとして、最もイメージに近い漢字一文字を聞いたところ、1位は「伝」27.2%、2位は「文」「送」14.2%という結果になった。
コミュニケーションアプリにあればいいと思う機能を自由回答で聞いたところ、下書きや日時指定送信予約、大容量のファイル送信など、現在のところ電子メールにあってコミュニケーションアプリにはない機能が多く挙げられた。
また、文書の読み上げ機能や音声を文字に変換して入力できる機能など、音声認識を活用した機能を求める意見もあった。既読の表示機能をなくして欲しいとの声もあり、場合によっては便利な機能が不都合になることを指摘する意見もあった。
調査は2012年12月19~12月20日に、ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」登録モニターのうち、プライベートで電子メールとコミュニケーションアプリを利用している全国の男女15~59歳を対象に、ウェブアンケート方式で実施された。有効回答数は500人となっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス