無料通話・メールアプリ「LINE」の全世界での登録ユーザー数が、1月18日に1億ユーザーを突破した。2011年6月23日のサービス公開から約1年7カ月での達成となった。これを記念してNHN Japanは同日、LINE関連チームのスタッフを集めて、1億ユーザー達成の瞬間を祝う社内カウントダウンイベントを開催した。
1億ユーザー達成についてNHN Japan代表取締役社長の森川亮氏は「一昨年の震災後にLINEのサービスを開始し、日本のみならず全世界の皆さんに大きな影響を与えることができた。そして、いまネットの歴史に残るようなめざましい成長をしている。この成果は現場の皆さんの努力のたまものだと思う」と喜びを語る。
ただし、1億ユーザーはあくまでも通過点だと強調する。「世界へ挑戦する切符を手に入れた状況で、ますます競争が厳しくなる。グローバルサービスとして戦っていくには速いスピードで質の高いサービスを提供し、常に新しい価値を提供することが大切だと思っている」(森川氏)。2012年は東アジアを中心に拠点を拡げたが、2013年は北米、欧州にも攻勢をかけるとし、「本当の意味でのグローバルサービスに育てられるかは今年が勝負」と力を込めた。
続いて、LINE事業を統括するNHN Japan 執行役員の舛田淳氏が挨拶した。舛田氏は「2011年末のウェブサービス本部の戦略発表会で1億ユーザーを目指すと言った時は、恐らく誰も達成できると思っていなかったと思う。わたしも何か根拠があったわけではないが、すべてのチームが一丸となってやり遂げることができた。こんなチームはおそらく世界中を探してもない、まさに奇跡のチーム。また、どんなに良いサービスを作っても、使ってもらえなければ成長できなかった。すべてのユーザーに感謝したい」とコメント。引き続き日本と世界で成長を目指していきたいとした。
なお、1億ユーザーの次の目標については「いまは数字の目標は特に掲げてはいない。ただし規模的に(FacebookやTwitterなどの)グローバルサービスに並ぶところまでもっていきたい。そのために本格的なグローバル展開を進めていきたい」(森川氏)とした。
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