チップメーカーのAdvanced Micro Devices(AMD)が4人の元従業員を提訴した。提訴されたのは、米マサチューセッツ州ボックスボローにある同社工場に勤めていた元バイスプレジデントと3人のマネージャーで、4人は2012年にAMDを退社して競合のNVIDIAに入社した。
AMDは、4人が10万件以上の機密文書や企業秘密をコピーして社外に持ち出したと訴えている。
米国時間1月14日にマサチューセッツ州米連邦地方裁判所に提出された訴状では、元バイスプレジデントのRobert Feldstein氏のほか、マネージャーを務めていたManoo Desai、Nicolas Kociuk、Richard Hagenの各氏が退社前に一連のファイルを持ち出したと主張している。AMDによると、これらのファイルには同社の今後の技術から法人顧客との契約に至るあらゆる情報が含まれているとのことで、AMDはファイルを取り戻したいとの意向を示している。
裁判所は既に4人の元従業員に保全命令を出し、AMDの資料のコピー、およびコンピュータまたはデバイスを保持している場合にはそれらを保護しておくよう命じた。さらに4人は、AMDから得た機密情報を漏らしたり使用したりすることも禁じられた。
各種の報道によると、Feldstein氏は2012年7月にAMDを退社し、その後NVIDIAに入社している。同氏はAMD所属時に大口契約を取りまとめ、「Xbox」「PlayStation」の次期モデルや「Wii U」などの次世代ゲーム機に同社の技術を採用させたという。
AMDは、4人が「NVIDIAに入社するためにAMDを退社する直前に、外部ストレージデバイスに企業秘密のファイルや情報を転送した」ことを示す「新たな証拠」を得たと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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