クラウドEメールバックアップサービスのDropmysite、GMOクラウドと提携して日本に本格参入

 Dropmysiteは1月15日、GMOクラウドとの業務資本提携を発表した。出資額は非公開だが、数千万円とみられる。 Dropmysiteはこの資本業務提携を契機に、日本市場へ本格参入する。

 Dropmysiteは2011年8月にシンガポールで設立された。クラウド上でEメールをバックアップするサービス「Dropmyemail.com」を運営している。

 Dropmyemail.comでは、個人向けに容量5Gバイト、年間9.99ドルからEメールのバックアップやファイルの暗号化といった機能を提供する。ユーザー数は世界70万人超となっている。

 Dropmysite CEO兼FounderのJohn Fearn氏は「デジタルツールを活用したビジネスはますます加速しており、それにともなって情報量も飛躍的に増加している。ビックデータの情報解析が重要視されている今だからこそ、メールをバックアップする必要性がある」と語る。

 スマートフォンのシェアはグローバルに拡大している。シンガポールからアジア市場に着目してきた同社だが、日本での事業拡大に向けたパートナーを模索する中でGMOクラウドと出会い、今回の提携に至ったという。

 一方のGMOクラウドでは、企業にITインフラを提供するSaaSベンダーとして、メールバックアップとセキュリティなどの価値を提供する一環としてDropmysiteとの提携に至ったと説明する。GMOクラウド代表取締役社長の青山満氏は、「クラウドサービスと連携するなど親和性も高い。既存顧客への新たな提案ができると考えて提携に至った」と説明する。

 今回の提携により、資本や販売、クラウド基盤、共同開発の4つの分野で協力する。GMOクラウドの顧客に対して、Dropmyemailの法人向けサービスである「Dropmyemail Business」を提案するほか、クラウド基盤の「GMOクラウド」やGMOグループのグローバルサインが提供するSSLを利用し、Dropmyemailの信頼性、セキュリティ強化に務める。

 またDropmysiteは日本法人を設立し、日本における事業を強化するほか、カスタマーサポートも担当するという。日本のカントリーマネージャーには、篠原豊氏が就任する。さらにDropmyemailのスマートフォンアプリについても両社で共同開発する。両社は2013年中に日本でのユーザー数10万人を目指すとしている。


左からDropmysite日本カントリーマネージャーの篠原豊氏、Dropmysite CEO兼FounderのJohn Fearn氏、GMOクラウド代表取締役社長の青山満氏

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