Gmailなどのコンテンツを高速に検索できるiOSアプリ「CloudMagic」

 CloudMagicは、Gmail、Google Docs、Twitter、Evernoteなどのアカウントを登録することで、メールやファイルのコンテンツを高速に検索することが可能になるウェブサービスだ。iPhoneから、GmailやEvernoteのコンテンツを検索したことがあるなら、誰でも、検索速度が遅いと感じたことがあるだろう。CloudMagicでは、登録されたアカウントのコンテンツを事前にインデックス化することで、高速な検索を実現している。

  • インクリメンタルサーチではないが、検索結果はすぐに表示される

 CloudMagicを初めて使用する際には、アカウントを作成する必要がある。アプリ内から登録できるほか、ウェブサイトからも登録可能だ。「あらゆる端末から検索できる」というのがウリなだけあって、iPhone、iPad、Android、Kindle Fire用のアプリが用意されているほか、Chrome、Firefox、Safari、Internet Explorer用のエクステンションも用意されている。iPhoneアプリからは、「Add an account」を選択して、検索対象にするアカウントを追加する。アカウント登録時の認証には、OAuthを利用している(プライバシーポリシーについては、こちらを参照)。

 追加できるアカウントは、Gmail、Google Apps、Twitter、Microsoft Exchange、Facebook、Dropbox、Evernote、iCloud Emailなどと幅広く、主要なサービスが網羅されている。ただし、コンテンツを大量に保存しているEvernoteなどの場合は、インデックス化に数日を要する。インデックス化が完了するまで、処理の終わったコンテンツは検索結果に表示されるが、それ以外のコンテンツは表示されない。しかし、GoogleのサービスやSNS、ストレージサービスの場合は、すぐに検索可能になるようだ。自分が利用しているあらゆるサービスを登録しておけば、「どこに保存したか」を覚えておく必要はまったくなくなる。「どこかにあった」というだけで、CloudMagic上から探し当てることができるからだ。

 画面最上部に、検索ボックスが表示されているので、検索したい文字列を入力して、キーボードの「検索」をタップすればよい。画面左下の丸いアイコンをタップして、検索対象を絞り込むことができる。ただし、アカウントを絞ることはできず、「Messages」「Files and Docs」などのように、コンテンツの種類で絞り込むことになる。そのため、たとえば、Evernote内のファイルを探したいと思っても、Google Docs内にも検索ワードを含むコンテンツがあれば、検索結果には両方の検索結果がズラッと一覧に並ぶことになる。

 あくまでも、テキストベースの検索であるため、文書のレイアウトまでは正しく再現されないが、どこにいても、どの端末を持っていても、ストックしてある情報を、とにかく素早く引き出したいというニーズにはしっかりと応えてくれるサービスだ。どこに保存したかを覚えておかなくてはならない状態からの解放は、仕事の仕方に大きな変化をもたらす可能性がある。

  • コンテンツの種類で検索内容を絞り込む場合は、画面左下の丸いアイコンをタップして、目的の種類を選択する

  • 追加できるアカウントは多く、主要なサービスに対応している

  • アカウントの管理ページ。Evernoteの欄に「Indexing...」とあるのは、インデックス化が完了していないことを示す

  • 設定画面。「Advanced search operators」から、検索に使える演算子の詳細を確認できる

>>CloudMagicのダウンロードはこちらから

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