Consumer Electronics Show(CES)は時間の浪費なのだろうか。
一部の批評家はそうだと言う。ソフトウェアが支配する世界において、世界最大のハードウェアショーであるCESは重要性を失ったと彼らは述べる。そしてBuzzfeedがCESの分析記事で的確に指摘したように、世界で最も革新的なテクノロジはもはやCESには登場しない。そうしたテクノロジは、GoogleやApple、Microsoft、Amazon、サムスンなど、テクノロジ業界の巨大企業が個別に開催するプレスイベントで発表される。それらの巨大企業のうち、CES 2013に正式に参加したのはサムスンだけだ。
WiredのMat Honan氏は、「実際のところ、ハードウェアは真に重要なものではない。われわれが携帯電話を購入するのは、それに搭載されたアプリが欲しいからだ。テレビを購入する(または購入しない)のは、画質のためだけではない。使うのが簡単だからでもある。われわれは、既存のノートPCとの互換性があるガジェットを探し、自分が既に利用しているアプリケーションにデータをエクスポートする。われわれはソフトウェアによって動かされる世界に生きている。ハードウェアは、ソフトウェアが構築される基盤でしかない」と述べた。
BuzzfeedのMatt Buchanan氏は、2013年のCESには参加しないことを決めた。同氏は「コンシューマーテクノロジがCESより大きくなったというだけのことだ。CESはかつて、買い手と売り手、ジャーナリストで構成される排他的なクラブだった。『電子機器』と、コンシューマーテクノロジの最小単位としての『ガジェット』を消し去り、それらを世に送り出す唯一の仕組みとしてのCESを時代遅れにした勢力は、テクノロジをかつてないほど強力で利用しやすく、かつ人間的なものにした勢力と同じだ」と述べた。
CESは、ビデオカセットレコーダー(VCR)やカムコーダー、CD、HDTV、DVDを世に送り出したショーだ。しかしこの数年間で同ショーに登場した興味深いものは、「Android」スマートフォンと有機発光ダイオード(OLED)テレビだけである。したがって、CESはもはや重要でないと言う批評家を筆者は理解できる。筆者はCES 2013の会場で本当に興味深いものを2つしか見つけることができなかった。数年前、その数はもっと多かった。
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