Microsoftの「Windows Live Messenger」クライアントはもうすぐ廃止されることになったが、「Messenger」サービスはしばらく生き残るようだ。
Microsoftは米国時間1月8日、Windows Live Messengerクライアントを3月15日で廃止することを発表しており、インスタントメッセージを利用するユーザーは「Skype」への移行を余儀なくされる。2011年にSkypeを買収して以来、Microsoftは同VoIPサービスの修整を頻繁に実施し、今ではMicrosoftのアカウントでログインできるようになり、「Outlook」とも統合されている。
ただし、ブログサイトのArs Technicaによれば、Windows Live Messengerを支えているMessengerサービスは生き残るようだ。少なくとも、すぐに消えてしまうわけではないという。
Messengerでは、サードパーティー製アプリケーションから同サービスを利用するためのネットワークプロトコルが2つある。1つはプロプラエタリなMicrosoftのプロトコルである「MSP」、もう1つはオープンプロトコルの「XMPP」で、Microsoftが2011年12月からサポートを開始している。
Microsoftの計画では、XMPPのサポートは2013年10月まで継続され、MSPプロトコルは2014年3月まで廃止されないと、Ars Technicaは説明している。
利用できる期間が延びたことにより、Messengerに依存するアプリケーションは今後も正常に動作し、2013年の大半の期間を使って他のサービスへの切り替えを検討できることになる。このことは、サードパーティー製のソフトウェアだけでなく、Microsoft自身の「Windows Phone」デバイスと「Xbox」デバイスにも当てはまる。どちらもMessengerサービスを利用しているためだ。
米CNETではMicrosoftに詳しい説明を求めているが、本稿掲載時点で回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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