EverClipは、iPhoneのクリップボードにコピーした内容をEvernoteに保存するためのアプリだ。EverClipを起動すると、アプリがクリップボードをバックグラウンドで監視し、クリップボードにコピーされた内容をそのままアプリ内にペーストする。テキストならそのまま全文を、URLなら該当するウェブページをクリップできる。iPhoneのSafariにEvernoteクリップ用のJavaScriptをインストールするには、少々面倒な手順が必要だが、EverClipがあれば、保存したい内容をコピーするだけでOKだ。Evernoteの公式アプリとあわせてインストールしておくと便利だろう。
EverClipにリンクをペーストするには、コピーする前にEverClipを起動しておく必要がある。EverClipを起動すると、iPhoneのクリップボードをバックグラウンドで監視するので、URL、テキスト、写真などをコピーすれば、EverClipに読み込まれる。ただし、自動的にEvernoteにコピーした内容が送信されるわけではないため、コピーした内容をEvernoteに保存するには、1つずつ送信する必要がある。ノートブックとタグは、設定画面で決めておくことができるが、ノートブックの方は、送信のたびに選択できるようなオプションはないため、Inboxのようなノートブックを指定しておくと、後でノートを整理する時に楽だろう(タグは送信前に変更可能)。
URLをテキストとしてではなく、ウェブページとして保存する場合は、設定画面で「URL内容を抽出する」をオンにしておく。この機能こそ、EverClipを使用する際に最も便利な機能だと筆者は考えているのだが、URLからウェブページに展開されないサイトがときどきあるのが残念だ(たとえば、アメーバブログの記事は展開されるが、CNET Japanの記事は展開されないなど。URLに含まれる記号に制約があるのかもしれない)。
EverClip上で、簡単なノートを作成することもできる。新たにノートを作成する場合は、画面左上のペンのアイコンをタップして、編集モードに切り替える。コピー&ペーストした内容を一覧から削除できるほか、画面下部に表示されるアイコンをタップすることで、メモの新規作成、写真撮影、写真の読み込みが可能だ。ただ、これらのアイコンがタップしても反応しないことがあるため、メモの作成に使うとなると、少々ストレスを感じる。Evernoteのメモ作成に関しては、他にも多くのアプリがリリースされているため、EverClipは、コピー&ペーストしてノートを残すことに特化してもいいのかもしれない。
>>EverClip - Evernoteへ簡単クリップのダウンロードはこちらから
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