FacebookはInstagramのトラフィックの公開をとりやめた。TechCrunchが米国時間1月8日の記事で報じた。
AppDataのInstagramのページには、FacebookのAPIを通じて取得したデータに基づくユーザー数が掲載されていたが、現在は「Facebookはこのアプリについて新しいデータを発表しなくなった」と表示されている。
TechCrunchが引用した例では、Instagramの月間アクティブユーザーは1月7日の時点で4580万人だった。これはFacebookのログインに基づいて測定したものだ。しかし8日には、この数字がゼロになっていた。
FacebookはTechCrunchに対し、この動きはInstagramをFacebookの他のアプリと合わせるためであり、それらはAppDataでは個別に表示されていないと述べた。
Facebookの広報担当者は「Facebookが所有または作成したアプリについては、APIを通じてその利用状況を提供していない」とTechCrunchに述べた。「これをInstagramに反映するようAPIをアップデートしたので、AppDataのランキングにデータが表示されなくなった」(同広報担当者)
この動きは、2012年12月にFacebookとInstagramを直撃した混乱に続くものだ。
Instagramは12月、ユーザーの写真を販売する権利を同社が有するとした新しいポリシーガイドラインを投稿し、多くのユーザーの怒りをかった。ユーザーからの抗議を受け、同社は問題となった文言を削除し、利用者の写真を販売しないと約束した。
New York Postはその後の記事で、ポリシーの混乱によってInstagramは約25%のアクティブユーザーを失ったと述べた。New York Postの取材には、AppDataの関係者がサービス利用規約の変更によってユーザー数が減少したことは「間違いない」と答えている。しかしAppDataの担当者は米CNETに対し、この引用は「公表が許可されていなかった」と語った。
AppData自体はNew York Postの主張を支持せず、ユーザー数の減少はおそらくホリデーシーズンの影響であり、ポリシーの混乱への怒りによるものではないと述べた。
とはいえ、もはやInstagramはFacebookのデータで個別にカウントされない。Instagramの利用者数はやや不透明になり、その数を把握することは困難になった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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