自分の会社が世間の論争に巻き込まれるのは、起業家が最も避けて通りたいことだ。メディアの反発とユーザーの厳しい批評にさらされたことのあるInstagram、Facebook、Twitter、Path、Airbnb、Geeklistのような、大小さまざまな多数の企業に聞いてみるといい。
どれだけ注意深くても関係ない。成功すればするほど、ブロゴスフィアを刺激するような失敗をする可能性は高くなる。その予期せぬ悪影響を最小限に食い止める方法はあるし、さらに重要なこととして、そもそもユーザーから大きな反感を買うのを防ぐ方法もある。
Instagramで最近起こった利用規約問題を例にしよう。筆者の目から見て、どのような事態が起こったのかを説明する。
この論争が加熱している間、筆者のTwitterフィードは、自分はInstagramをやめるつもりだという声と、皆の反応は過剰だという声とであふれかえった(筆者は後者の陣営に属していた)。しかしともかく、そうした混乱状態は防ぐべきだったし、防ぐことができたはずだ。
それでは、Instagramを巻き込んだような種類の混乱を起業家が回避するには、どうすればよいのだろうか。いくつかアドバイスしよう。
あらゆるデザイン変更は、ユーザーからのある種の反発を招くものだ。ユーザーはいつでも、なじみのあるもののほうが安心だと考える。そうした反発は、すぐに解決するくらい小規模なこともあれば、企業に実際にダメージを与えることもあるし、致命傷になることもある。
自分の製品に大きな変更を加えるときには、反発を受ける可能性につねに備えるべきだ。利用規約の変更や広告の追加、さらにはユーザーの選択を制限したり、ユーザーのプライバシーを侵害したりするように見えかねない決定についても、同じことが言える。
不意を突かれるようなことがあってはならない。
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