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世界最大の家電イベント

「我々のDNAはどこにあるのか」:北米市場で新イメージ狙うパナソニック - (page 2)

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 パナソニックが投入した有機ELディスプレイは、RGBオール印刷方式を採用したものであり、これは他社に先駆けて実現した同方式として世界最大規模のものだ。ターゲットは「まずは業務用ディスプレイ用途」とし、家庭用テレビ向けに出荷することは現時点では想定していないが、引き続き、新たなディスプレイ技術に対して投資していく姿勢を強調してみせたのには意味があるだろう。

  • 20型4Kタブレット

  • Panasonic Beauty製品群

  • Breakfastシリーズ

 一方で、今回の基調講演で、津賀氏があえて触れなかったものがある。白物家電事業である。パナソニックブースでは、北米市場に初めて投入する「Panasonic Beauty」シリーズの理美容家電製品を展示。さらに調理小物製品として欧州市場に投入している「BREAKFAST」シリーズを北米市場にも投入すると発表。その展示は来場者の関心を集めていた。BREAKFASTシリーズは日本市場にも投入していない製品だ。

 パナソニックコンシューマーマーケティング ノースアメリカ社長の北島嗣郎氏は「Panasonic Beautyでは、米国人の肌や髪質、歯にあうように製品に改良を加えて投入する」とする。津賀氏も「冷蔵庫や洗濯機のようなメジャーアプライアンスよりも、Panasonic Beautyの方が米国のユーザーに刺さると個人的には考えている」と語る。

 基調講演で、津賀氏がこの製品群に触れなかったのには理由がある。

 ひとつは、基調講演の内容がBtoBにフォーカスしたものになっており、BtoCの象徴的製品となる白物家電を取り込むことで話題が煩雑になると考えたからだ。注目を集めた56型の有機ELディスプレイや20型4K TabletもBtoBの製品であり、前日に行われたプレスカンファレンスで発表した薄型テレビやデジカメ、カムコーダーなどには、白物家電同様に一切触れられていない。その点でも、白物家電を外したのは、講演内容をBtoBに統一するという意味でもうなずける。

 そして、もうひとつは、2月にも米国内で白物家電の大型イベントが開催される予定となっており、パナソニックではそちらで大々的に白物家電を訴求する計画があるからだという。とはいえ、北島氏は「CESのブースでの白物家電への手応えはいい。予想以上のものだと言ってもいい」と語る。ここでも、パナソニックの新たな一面を北米市場で見せたと言える。

 今回の2013 International CESを通じて、パナソニックのイメージはどう変化したのか。北米市場のこれからの反応が楽しみである。

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