とはいえ、Crunchbaseによると、Twitterはベンチャーキャピタルから11億6000万ドルの資金を調達しているとしており、Twitterがより多くの現金を生み出すことを出資者たちが期待していることは間違いない。それも短期間に生み出すことをだ。
Twitterはどうすればそれを実現できるのだろうか。2012年に着手してうまくいったことをもっと多く実行すればいい。つまり、さまざまなブランドを関与、それも非常に深く関与させ、その一方で、貴重なサービスが広告だらけになってしまうことを懸念するユーザーをうんざりさせないように努めなければならない。
Twitterが実行する可能性が高いことの1つに、より簡単に広告を掲載できる方法の開発がある。Googleはセルフサービス広告などによってその問題を解決したとき、大きな利益を上げる企業に変身した。そして、Twitter上での広告を希望するブランドは間違いなくもっと簡単な体験を求めるだろう。さらに、Twitterは売り上げを得るほかの方法をもっと考え出す必要がある。
幸い、Twitterはこれらの課題を非常に真剣に受け止めており、次の一歩をどのように踏み出すべきかをまじめに考えている。TwitterがFacebookより優れている点が1つある。それは、広告主がモバイルデバイス上でウェブ上と同じくらい簡単にTwitterに広告を掲載できる、ということだ。この利点は、将来に向けて良い前兆となるかもしれない。
サードパーティー開発者コミュニティーとの関係ということに関して言えば、Twitterにとって2012年は厳しい1年だった。Twitterが、多くの開発者のアプリのユーザー数に制限を設ける決断を下し、サードパーティーの写真ホスティングツールをTwitterのモバイルアプリから排除する動きに出た後、Twitterの成長に貢献した人々との関係が非常に悪化した。
しかし、一方的な決定を下した際にTwitterが行ったことが1つあった。それは、自らの立場を明確に表明することだ。Twitterは開発者が新たなTwitterクライアントの仕事に取り組むことを全く望まなかった。なぜなら、同社は今後もたらされる広告売上高を独り占めしたいからだ。しかし同社は、開発者がエンドユーザーの価値を高めるツールを構築することは望んでいる。痛みが治まったら、開発者は自分が基本原則を把握しており、それにしたがって開発作業を行えることを悟るだろう。
Twitterに今後必要なのは、可能な限りの透明性と一貫性を維持し続けることである。開発者たちが動揺した理由の1つは、不意を突かれたと感じたためだ。開発者は、Twitterの今後の予定に基づいて計画を立てられれば、その確約に基づいて事業を構築できる。そして、Twitterがエコシステムを拡大するのに開発者が必要なことは明白だ。したがって、開発者との仕事上の関係を修復することは、Twitterにとって得策である。
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