ツイートアーカイブは、誰かの完全なTwitter履歴を追跡し、それらの人々の代表的なツイートを見つけるための貴重なツールを提供するだろう、と考えるTwitterウォッチャーもいる。誰かのTwitterにおけるペルソナが時間の経過とともにどのように変化したのかを追跡する、という利用方法も考えられる。
また、今のところ自分のアーカイブの3201件目以前のツイートに隠れている思考や感情、人生の更新情報をさかのぼって閲覧できる機能がようやく提供されることを個々のユーザーは極めて有益に感じるだろう、と考えるTwitterウォッチャーもいる。
Twitterのかつての友人だったInstagramとの間で起こった争いは、2012年末の主要な話題の1つだった。TwitterはInstagram買収の機会を失い、その後、FacebookがInstagramを買収するのを目の当たりにした。Twitterは、莫大な数のInstagramユーザーの情熱と献身を活用できる能力はもちろんのこと、巨大な売り上げを獲得する可能性が消滅するのも見ることになった。
それを受けて、TwitterはInstagram体験の一部を再現することを目指す一連の新機能を公開し始めた。その取り組みには、関連写真のTwitter検索結果上部への表示や、より高性能で一貫性のあるモバイル体験の開発、その後の独自写真フィルタリングツールの公開などが含まれる。
しかし、写真共有と芸術的な写真の作成および共有ということに関して言えば、Instagramは今でもTwitterに一定の差を付けている。Instagramの極めて熱心で、急速に拡大しているコミュニティーは、同サービスの大きな強みだ。しかし、Twitterも巨大なユーザーベースを有しており、Twitterは独自ツールの性能が向上するにつれて、そのユーザーベースを活用できるようになる可能性を秘めている。1つ例を挙げると、Twitterはより写真に特化した体験をモバイルアプリに組み込むことができるだろう。ひょっとすると、「Home」「Connect」「Discover」「Me」という現行のタブに写真タブを追加することも可能かもしれない。
明らかに、Twitterは新しいフィルタを組み込む必要があるだろう。同サービスを選択するTwitterユーザーに写真共有を主要な用途として検討してもらえるようにするためだ。新興企業がこの分野に参入しようとしているのなら圧倒される可能性が高いが、Twitterは警戒すべき存在である。重要な問題は、Twitterが迅速に作業を進め、手遅れになる前にInstagramに追いつけるかどうか、ということだ。
Twitterはユーザーベースが拡大を続ける素晴らしいサービスだが、そのサービスから利益を得る方法を誰も知らないと長年批判されてきた。同社が広告プラットフォームの強化を実施した今、そうした批判は収まってきている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」