Appleは、サムスンが新端末「GALAXY S III mini」を米国市場に投入しないことを確約するのと引き換えに、同端末に対する特許侵害の訴えを取り下げることに同意した。
Appleは米国時間12月28日、この同意を北カリフォルニアの米連邦地方裁判所に提出した文書で明らかにした。「iPhone」メーカーである同社は11月、GALAXY S III miniを他のサムスン製品とともに両社間で係争中の特許訴訟の対象として加えるよう求めた。これに対してサムスンは、GALAXY S III miniが米国内で購入できないようになっていることを挙げて反論したが、Appleは、同端末がAmazonの米国ストアに掲載され、米国内の複数の住所で購入、配達がされていると指摘した。
Appleは提出文書で、「我々は、サムスンがGALAXY S III miniを米国内で製造、利用、販売提供、輸入しないことを表明するのを前提に、同製品をこの訴訟に加える申請を確定力のない決定として取り下げることに同意する」と述べている。
アンロック版GALAXY S III miniは11月、Amazonにひっそりと登場していた。同端末は、「Android 4.1(Jelly Bean)」を搭載し、4インチ「Super AMOLED」ディスプレイ、デュアルコア1GHzプロセッサ、1GバイトRAM、8Gバイト内部ストレージを採用している。同端末は、T-Mobile USAおよびAT&Tでサポートされるが、4G LTE接続には対応していない。
Appleは当初、同端末について、サムスンに対して10億5000万ドルの損害賠償支払いを命じた評決に含まれていたのと同じ特許を侵害していると主張していた。しかし、Appleは、販売差止命令を勝ち取れずにいた。
Appleおよびサムスンの関係者はともにコメントを拒否している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」