OmniPlanは、プロジェクトの進捗、リソース、コストなどトータルに管理できるアプリだ。以前からMac版が提供されており愛用者も多い。iPad版OmniPlanで、プロジェクトの細かい内容を入力するには、多少の慣れが必要だが、入力に慣れてしまいさえすれば、どこにでも持ち歩けるiPadで、プロジェクトを管理できる便利さを実感するだろう。
ユーザーインターフェイスはすべて英語だ。マニュアルを読むよりも、最初に少し時間を取って、公式サイトにあるビデオチュートリアルを見る方が分かりやすいかもしれない。また、サンプルプロジェクトが4種類あるので、これらを見て操作してみるのも、操作を覚えるための近道だ。なお、サンプルプロジェクトは、画面右上の歯車アイコンをタップして、「Restore Smaples」を選択すると復元できる。
プロジェクト画面では、ピンチイン・ピンチアウトで画面を縮小したり拡大したりできる。この場合の縮小・拡大とは、時間軸の変化だ。分、時間、日、月と単位が変化して表示される。時間軸を長押しすると表示されるメニューから、単位を選択することもできる。画面右上の「+」をタップして、タスクを追加する。リソースを追加する場合は、人型のアイコンをタップして名前を入力し、リソースの種類を選択する。
プロジェクト全体の設定は、画面右上のスーツケースのアイコンをタップして行う。プロジェクトの開始日または終了日を設定できるほか、締め切りからの逆算でタスクを追加することもできる。Omni製品のユーザーは、無料でOmni Sync Serverを利用できる。「Sync」→「Repository」から「Manage Repositories」を選択して、サーバの設定を行い、同期先として指定する。「Sync」ウィンドウで「Publish」を選択すると、サーバ上にプロジェクトが発行される。「Auto-Update Interval」で更新間隔を設定しておくと、インターネットに接続できる環境では、自動的にプロジェクトがサーバと同期されるので安心だ。
会社のWebDAVを使って、1つのプロジェクトファイルを複数人で共有するという使い方ももちろん可能だ。画面右上の目のアイコンをタップすると表示される「Change Tracking」をオンすると、変更履歴が記録されるので、複数人で共有する場合には、誰が何を変更したのかを見ることができるこの機能を使うと便利だ。変更履歴を個別に選択して、「Accept Change(変更を受諾)」または「Reject Change(変更を拒否)」することもできる。
作成したプロジェクトは、簡単に複製できる。複製したプロジェクトの開始日を変更するだけで、すべてのタスクの日付が、自動的に調整されるので、年間を通して繰り返し行われるプロジェクトでは、大変重宝する。また、テンプレートとして、理想的なスケジュールのプロジェクトを作っておき、複製して利用するのもいいだろう。4300円とiPadアプリとしては、かなり高額だが、Mac版がApp Sroreで1万7000円であることを考えると、これだけの機能を使えるiPad版は、お得といえるのかもしれない。
>>OmniPlanのダウンロードはこちらから
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス