Appleは、携帯端末の中のSIMカードを交換したり取り外したりする際に使用するコネクタの特許を取得した。
この特許は、SIMカードを挿入するための複数の方法に対応するコネクタに関するものである。これには、プランジャロッドを押してSIMカードを取り出す「プランジャシステム」も含まれる。
同特許は、多様な種類のSIMカードを対象とするとAppleは主張している。通常のSIMカードから、Appleが携帯端末に使用するmicro-SIMカードまでを対象にしていると考えられるが、同特許の請求項には、その点に関する記載がない。同特許の請求項(文書の中で法的効力があるのはこの部分のみ)には、プラスチック製筐体、プランジャロッド、プランジャロッド用のレバー、接点、コネクタ両側面の固定クリップ、金属製シールドを含むコネクタが示されている。
Appleは最近、欧州電気通信標準化機構(ETSI)によるSIMカードの規格策定において、SIMカードの今後の設計をめぐり他の業界大手企業らと対立していた。Appleは同社のnano-SIMカード技術を推進し、他社が独自の業界標準技術を同様の条件で提供することと引き換えに同技術を無償で利用可能とすることを提案したが、Appleの競合企業らはその提案に難色を示していた。
特許が認められたことで、業界内で業界標準を巡る対立が続いた場合、Appleはさらなる攻撃材料を得たことになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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