12月8日の発売から3週間が過ぎようとしているが、未だに品薄状態の続く「Wii U」。Wii Uには、内蔵メモリが8Gバイトの「ベーシックセット」と内蔵メモリが32GバイトでGamePadのクレードルや本体の縦置きスタンドが同梱された「プレミアムセット」の2種類がある。プレミアムセットはダウンロードソフトや追加コンテンツを購入すると10%がポイントとして還元される。
パッケージでソフトを購入するよりオンラインショップでダウンロードソフトを購入することをメインにするのであれば、プレミアムセットの方がお得かもしれない。問題があるとしたらカラーバリエーションだ。ベーシックセットは白、プレミアムセットは黒のみの展開なので、カラーで選んでしまうと、必然的にセット内容も決まってしまうと言うわけだ。ほかには機能的な違いはなく、USBメモリやUSB HDDなど、外部ストレージに対応しているので、本体内蔵容量に関しては、気にしなくても問題ない。
Wii UはすでにWiiを持っている人を前提としているので、テレビと接続するためのケーブルはHDMIケーブルが入っているのみだ。アナログテレビにデジタルチューナを接続している場合などはWii専用のAVケーブルが別途必要になる。また、Wii UはWiiのゲームを遊ぶこともできるが、Wiiリモコンプラスやヌンチャク、センサーバーが別途必要になる。セットで販売しているので、Wiiを持っていない人は購入しておくべきだろう。
さて、実際にWii Uを起動してみる。WiiはPS3やXbox360のライバルマシンとしての位置づけだが、それらと比べ圧倒的な差が生じていたのが、ハイビジョンの対応だ。Wiiは標準画質の対応だったため、ライバル機よりも画質面ではどうしても劣っていた。Wii Uはもちろんハイビジョンに対応しているので、画面の鮮やかさは格段にアップ。これだけでも購入する理由になってもいいだろう。
Wii Uの最大の特徴は、タブレット型のコントローラ「GamePad」の存在だ。タッチパネルによる入力デバイスとして、ニンテンドー3DSのサブモニターのようにテレビのサブモニターとして、いろいろな使い方を提案する。その中でも、新しいゲームの楽しみ方を提案してくれるのが、GamePadを持つ角度や方向で、視点が変化すること。ニンテンドーランドでは、GamePadをテーブルに置くと、俯瞰の視点となり、テレビと同じように立てて持つと、平行な視点となる。さらにこの状態で左右に動かせば、視点も右側へ移動する。まるでARのようにGamePadの向こう側の世界が体感できるシステムだ。
GamePadをコントローラとして使う場合に気になるのがその重さ。タブレットとしては軽めの500gだが、コントローラとしては破格に重い。しかし、実際に使ってみるとそれほど重く感じない。とくにテーブルなどの上に置いて、タッチ操作をするのであれば、問題なし。普通のゲームコントローラとして使う場合に限っては長時間プレイは難しいと言えるが止め時がわかってかえって使い勝手が良いと思うのはちょっとご都合主義かもしないが。
タッチ操作は基本的には、付属のタッチペンを使うが、指でのタッチでも反応が悪くない。ニンテンドー3DSとタブレットの両方の良い所をとったような操作感覚だ。 GamePadにはNFC機能も搭載しているので、それを使ったゲームが登場すれば、さらにGamePadの楽しみは増えるハズ。全般的には、ネガティブな印象はあまりない。
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