スマホは財布と同じくらい重要--バックアップやセキュリティは不十分

 トレンドマイクロは12月25日、2012年に携帯電話からAndroidスマートフォンに機種変更した18~59歳までの男女を対象にしたスマートフォンの利用実態調査の結果を発表した。

 スマートフォンに変更した後の印象をたずねると、87.0%の人が「スマートフォンに変更してよかった」と感じていることがわかった。「もう普通の携帯電話には戻れない」は56.6%となっている。「効率がよくなり、時間を有効に使えている」についても、57.0%が「そう思う」「ややそう思う」と答えている。

 満足度を見ると、「ネットや動画ニュース視聴の便利さ」(69.3%)、「画質のよい写真撮影」(63.9%)、「豊富なアプリ」(67.4%)など、いずれの項目についても満足度が高い結果となった。

 また、52.9%が「スマートフォンを家に置き忘れるのは財布を置き忘れるのと同じくらい重要」ととらえており、購入後1年以内のユーザーであっても、スマートフォンは生活に密着した、なくてはならない存在となっていると説明している。

 スマートフォンに変更して、今までと変わったことは何かという質問では、「写真を撮る機会が増えた」が29.1%と最も多く、以下「ウェブを見る時間が増えた」(28.8%)、「パソコンを使う時間が減った」(26.6%)などの回答が多く挙げられた。

 68.0%が「幅広い用途に活用するため、以前に比べあまりバッテリが持たなくなった」と感じており、いつでもどこでも利用できるよう「予備のバッテリや充電器を持ち歩く」(25.3%)と回答している。

 スマートフォンに保存している写真の枚数は、11~50枚が25.3%と最も多く、以下、1~10枚(18.4%)、51~100枚(17.7%)、101~200枚(11.1%)だった。全く登録していない人も5.7%いた。電話帳の登録件数は、101~200件が29.4%で最多、以下、51~100件(24.7%)、11~50件(19.6%)、201~300件(11.7%)となっている。

 スマートフォンが生活に不可欠になる一方で、データのバックアップやセキュリティ対策は必ずしも十分でない実態も明らかになったと説明。アプリのインストール時の注意点として、多くのユーザーが「アプリの説明を読む」(70.3%)、「レビューを見る」(70.3%)などを行っている。だが、「アプリに許可するアクセス権限をよく読む」(26.9%)や、「セキュリティソフトで安全性をチェックする」(44.6%)などの対策はあまり行われていなかった。

 主なプライバシーやセキュリティ対策としては「不正な働きをしそうなアプリをインストールしない」(54.4%)、「知らない人からのメールを開かない」(20.3%)など利用時の判断が多く、「データのバックアップ」(11.1%)、「紛失盗難時のサービスの利用」(6.6%)などは低い状況であることがわかった。

 調査は、1月以降にスマートフォン以外の携帯電話からAndroidのスマートフォンに機種変更した18~59歳の男女316人に対し12月13~14日にウェブアンケート方式で実施された。

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