Voice Reader Text to Speechは、画面上のテキストを英語やその他の言語で読み上げてくれるアプリだ。対応言語は、英国英語、米国英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語などのヨーロッパ言語17カ国語で、残念ながら日本語には対応していない。通信が必要なオンラインボイスは無料で利用できるが、読み上げ語数に制限がある。通信しなくても使用でき、読み上げ語数の制限がないオフラインボイスは、アドオンで購入できる(1音声85円)。
読み上げに対応しているのは、PDFおよびTXTファイルのみ。アプリ内には、ウェブストレージや他のアプリからファイルを読み込む機能がないため、ファイルを読み込むには、iTunes経由か、Dropboxやメールアプリなどで「Voice Readerで開く」を選択して読み込む。ファイルを読み込んだら、再生ボタンを選択すると、読み上げが開始される。どの言語で読み上げるかは、設定画面で設定しておく必要がある。
再生スピードも設定画面で決めておく必要があり、読み上げ途中に変更することはできない。英語の場合、110~130程度のスピードがネイティブの自然な読み方の速さに聞こえ、それ以上のスピードでは、単語同士のつながりがかなり不自然に聞こえる。学習を兼ねてゆっくり読ませる場合は、90~100あたりがちょうど良いだろう。「Pitch」で声のトーンを変更することも可能だ。女性の声の場合、ティーンのような高めの声から男性の声に近い低いトーンまで、1音声でかなりのバリエーションが楽しめる。
読み込んだファイルのテキストとオーディオファイルは、アプリ内に保存できるほか、「Open in」メニューから別のアプリで開いたり、メールに添付して送信したりすることができる。オーディオのファイル形式は、m4a、caf、wavから選択でき、音質は8kHz、16kHz、22kHzから選択する。ファイル形式および音質の設定も設定画面で行う。
読むのが面倒に思われる書類の確認に利用したり語学学習に使用したりと、仕事にもプライベートにも活用シーンは広がる。たとえば、英語学習に利用する場合は、Project Gutenbergのような、無料で古典などを読めるサイトから、テキストファイルをダウンロードして、Voice Readerに読み込むというのもいいだろう。読み上げ速度を、自分が黙読する速度より速めに設定しておき、ハイライト表示される箇所を目で追いながら、耳でも聞くと勉強になる上、読書スピードがあがる。それこそ、学習素材は無限にあるといってもいいだろう。
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