中国当局は、法律を改正して「悪質」な商標登録を厳しく取り締まると述べた。現行の法律は、地元企業による有名な名称やブランドの悪用につながってきた。
Reutersが現地時間12月24日、中国国営メディアを引用して伝えたところによると、今回の法改正は、国際的な企業や有名な個人が中国当局に苦情を訴えたことを受けて実施されるという。
おそらく最も有名なのは、中国企業が「iPad」という名称の使用をめぐってAppleを訴えた事例だろう。この訴訟で、Appleは最終的に6000万ドルを支払って和解した。
他の事例を紹介すると、Michael Jordan氏は自分の名前を使用した中国のスポーツウェア企業を訴えた。また、Hermes Internationalも商標権をめぐって訴訟を起こしている。
今回提案されている法改正は商標権者により大きな権限を与え、商標権保有者が自らのロゴや名称、あるいはそれらに類似したものの無断使用を禁止できるようにする。Reutersによると、中国立法府は今週、この法改正について議論する予定だという。
今回提案されている法改正は、世界の舞台に合うよう法律を整え、自国を国際企業にとってより友好的な国家にすることを目指す中国の試みの表れである。中国は長らく、著作権および商標権侵害の温床であるとの苦情を受けてきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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