Appleは、先ごろサードパーティーの充電アクセサリ開発プロジェクトを中止に追い込んだ技術仕様について方針を転換した。
Appleは米国時間12月21日、新型アダプタ「Lightning」について、旧型の(とはいえ今なお広く普及している)30ピンアダプタと同一アクセサリ上での共存を認めることを明らかにした。
Appleの広報担当Tom Neumayr氏は、米CNETの取材に対して次のように述べた。「当社の技術仕様ではアクセサリ製品の開発について明確な指針を定めており、MFiライセンス取得者には無料で公開している。当社はUSBおよびLightningコネクタを搭載するアクセサリをサポートしているが、これまで技術上の問題により、30ピンとLightningの両コネクタを同時にアクセサリに搭載することはできなかったため、当社の指針ではこれを許可していなかった」
しかしその後、指針は更新され、アクセサリに両タイプのコネクタを同時搭載してデバイスを充電することが可能になったとAppleは述べている。
この変更の直前には、「POP」というKickstarterプロジェクトをめぐって論争が生じていた。POPは複数のデバイスを充電するためのアクセサリで、これにはAppleの新旧両方の充電規格を採用するデバイスが含まれる。POPプロジェクトは支援者から13万9170ドルの資金を集めたが、いざアクセサリを開発する段になって、開発者はAppleのMFiライセンスの問題に直面した。MFiライセンスの下では、追加のハードウェア費用を発生させずに両方の充電規格を搭載することは不可能だった。その結果、POP開発者のJamie Siminoff氏はプロジェクト支援者への返金計画を発表するに至ったが、これには多額の費用がかかると同氏は述べていた。
指針変更を受け、Siminoff氏はPOPの開発を再始動し、返金決定後に中止していたデバイスの販売を再開する計画だとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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