Googleのエンタープライズ部門がQuickofficeと同社のオフィス生産ソフトに関するソリューションを企業ユーザー向けの「Google Apps」に統合する計画について、最新情報を発表した。
今回の発表の主な目的は、Google Appsの顧客に対し、以前に「Microsoft Office」で作ったファイルをGoogleのドキュメントに変換し、Quickofficeで直接編集する方法を周知することだ。
「Google Drive」の製品管理担当ディレクターを務めるJonathan Rochelle氏は米国時間12月19日付のブログ投稿で、同氏が率いるチームが「Quickofficeの変換技術をこのプロセスに統合した結果、Microsoftの『Word』『Excel』『PowerPoint』のファイルをGoogleの『Docs』『Sheets』『Slides』に変換した際、以前よりはるかに見栄え良く表示されるようになった」と改善点を強調している。
この投稿におけるキーワードは、Google Apps製品上で「はるかに見栄え良く」表示されるようになったという点だ。これは本質的に、タブレット市場で「Windows 8」に対抗するための措置と言える。
振り返れば、GoogleがQuickofficeを買収したのは、「Windows 8」が発売される数カ月前の6月のことだった。
だが、Windows 8および「Surface」などの新しいWindows 8デバイスが市場に投入されたことを考えれば、今が競争を一段と加速させるタイミングと言える。そのため、Googleはさらに力を尽くして、可能な限り多くのアプリケーションやプラットフォームをサポートすることを明らかにし、できるだけ多くの企業ユーザーを満足させようとしている。
この戦略をさらに前進させるため、GoogleはGoogle Appsの顧客限定ながら、「iPad」向けQuickofficeの無料提供を開始した。このアプリを使えば、Google Appsのユーザーは、Google Driveに保存されたOfficeファイルをiPadから直接開いて編集できるとRochelle氏は明言している。
さらに、スマートフォンが手付かずのままという状態もそう長くは続かないようだ。「Android」および「iPhone」バージョンも近いうちに登場するとRochelle氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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