HTCが、計画していた「Windows Phone 8」搭載デバイスの発売を、Microsoftによるディスプレイ解像度の制限を理由に断念したと報じられている。
Bloombergは米国時間12月17日の記事で、HTCの考えに詳しい筋の話として、HTCは画面が大きなWindows Phone 8デバイスに取り組む準備を整えていたが、Microsoftが設定している1280×720や1280×768という解像度の制限に従えば、「Android」を搭載する同等クラスの製品に見劣りする端末になると考えたと伝えている。
Googleが推進するAndroidのプラットフォームは、ディスプレイの質にそのような制限がない。実際に、HTCが最近発売した「Droid DNA」は1920×1080のディスプレイを搭載しており、Windows Phoneであれば強制されていたはずの1280×720を、表示性能で大きく上回っている。
HTCの販売およびマーケティング部門を率いるJason McKenzie氏は、9月に米CNETとのインタビューで、「Microsoftとの(Windows Phoneに関する)協力関係にとても満足」していると語った上で、HTCは「大きなことを期待している」としていた。
また、このインタビューでMcKenzie氏は、競合他社の端末を明確に上回る特色をもった端末の提供に重点的に取り組みたいというHTCの意向を明らかにしていた。画面サイズの問題が、このHTCの希望と相容れなかったのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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